リモートワーク中のオンライン会議や、別室で遊ぶ子どもの声。あるいは、家事をこなしている最中のインターホン。私たちの日常は、常に周囲の環境音と密接に関わっています。自らも絶賛子育て中の筆者にとって、イヤホンは単なる音響機器ではなく、仕事と生活のシームレスな連携を左右する重要なライフラインです。
以前、強力なノイズキャンセリングイヤホンで作業に没頭していた際、子どもがリビングで転んで泣き出していることに全く気がつかず、ヒヤリとした苦い経験があります。それ以来「周囲の音を完全に遮断する」ことのリスクを痛感しました。しかし、耳を塞がないオープンイヤー型に変えてからは、家族の気配を常に感じ取りながらも、自分だけの作業空間にスッと入り込める理想的なバランスを手に入れました。
オープンイヤーの先駆者であるShokzから登場した「Shokz OPENFIT PRO」と「Shokz OPENFIT 2+」は、まさにその「ながら聴き」の体験を極限まで高めてくれる最新デバイス。
結論から申し上げますと、究極の没入感と周囲の雑音をコントロールするノイズ低減機能を求めるなら「Shokz OPENFIT PRO」が最適です。一方で、空気のような軽い着け心地とワイヤレス充電の利便性を重視し、1日中ストレスフリーで過ごしたいなら「Shokz OPENFIT 2+」をおすすめします。
本記事では、これら2つのモデルを徹底比較し、カタログスペックだけでは見えてこないリアルな使い勝手や、どのようなシチュエーションで真価を発揮するのかを包み隠さず解説します。
▼Shokz OPENFIT PRO
▼Shokz OPENFIT 2+
Shokz OPENFIT PROとShokz OPENFIT 2+の違いを比較
両モデルは同じOpenFitシリーズでありながら、搭載されているテクノロジーとターゲット層が明確に異なります。まずは商品選びの基準となる主要なスペックの違いを表で確認してみましょう。
| 比較項目 | Shokz OPENFIT PRO | Shokz OPENFIT 2+ |
| 価格(税込) | 39,880円 | 27,880円 |
| ノイズ低減機能 | あり(フォーカスモード) | なし |
| 音響技術 | Dolby Atmos対応 | Dolby Audio対応 |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
| 重量(片耳) | 約12.3g | 約9.4g |
| バッテリー(ケース込) | 最大50時間 | 最大48時間 |
| 音漏れ低減技術 | DirectPitch 3.0 | DirectPitch 2.0 |
このスペック表を踏まえ、実際に筆者が使用して感じたリアルなシチュエーションごとの違いをお伝えします。

「Shokz OPENFIT PRO」を使って最高だったシーンは、フリーアドレスのオフィスや自宅のワークスペースで、周囲の話し声や生活音が気になる中、どうしても企画書を集中して書き上げなければならない時です。オープンイヤーなのに「フォーカスモード」をオンにすると、不快な環境音だけがスッと遠のき、完全に耳を塞がないため急な呼びかけには反応できるという、魔法のような空間を作り出せました。
逆にイマイチだったのは、長時間のランニングに持ち出した時です。片耳約12.3gという重量はデスクワークでは気になりませんが、激しく体が上下に揺れるスポーツの場面ではイヤホンの重みと存在感が気になってしまい、少し煩わしさを感じました。

一方、「Shokz OPENFIT 2+」を使って最高だったシーンは、休日の朝から家事をこなし、そのまま近所へ散歩に出かけるまでの半日です。片耳約9.4gの圧倒的な軽さは、数時間着けっぱなしでも耳への負担が皆無です。そして夜、クタクタに疲れて帰宅した際、ケーブルを探すことなく充電パッドにポンと置くだけで済むワイヤレス充電は、控えめに言って最高の実用性でした。
イマイチだったシーンは、交通量の激しい幹線道路沿いを歩きながらオーディオブックを聴こうとした時。ノイズ低減機能がないため車の走行音にかき消されてしまい、音声コンテンツの朗読がほとんど聴き取れませんでした。
Shokz OPENFIT PROとShokz OPENFIT 2+、どっちがおすすめか解説
これらの特性と実体験を踏まえると、それぞれのモデルがおすすめできる人は明確に分かれます。ご自身のライフスタイルに当てはまる項目をチェックしてみてください。
Shokz OPENFIT PROがおすすめな人

- 常に高い集中力を維持したいビジネスパーソン
- 映画館のような立体音響(Dolby Atmos)を日常で楽しみたい音質重視の方
- 周囲の環境音をコントロールし、自分だけの空間を作り出したい方
作業の質やエンターテインメントの体験に一切妥協したくない方には、PROモデルが間違いありません。周囲の気配を感じつつも、空調音などの持続的な雑音を消して仕事の集中力を極限まで高められるのは、このモデルならではの特権です。
Shokz OPENFIT 2+がおすすめな人

- ランニングやジムでのトレーニングを日課としているアクティブな方
- 育児や家事の合間に、1日中イヤホンを着けっぱなしにしたい方
- ケーブルの抜き差しを面倒に感じ、ワイヤレス充電を活用したい方
イヤホンを生活の一部としてシームレスに溶け込ませたい方には、2+モデルがぴったりです。着けていることを忘れるほどの軽さと、充電の煩わしさから解放されるワイヤレス充電機能は、忙しい毎日のタイムパフォーマンスを確実に向上させてくれます。
Shokz OPENFIT PROの特徴メリット・デメリット

ここからは、上位モデルである「Shokz OPENFIT PRO」をさらに深掘りしていきます。
最大のメリットは、オープンイヤー型の常識を覆す「フォーカスモード」と圧倒的なサウンドクオリティです。本体に内蔵された3つの高性能マイクが周囲のノイズを的確に検知して打ち消すため、密閉型特有の耳が詰まるような圧迫感を感じることなく、自然な静寂を得られます。

また、11×20mmの超大型デュアルダイアフラムドライバーが、骨伝導などでは味わえない腹の底に響くような力強い低音を鳴らしてくれます。最新の音漏れ抑制技術であるDirectPitch 3.0により、静かなオフィス環境でも隣の人に気兼ねなく音楽を楽しめるのも大きな魅力です。
デメリットは、妥協のない性能を詰め込んだ結果としての「重量」と「価格」です。片耳約12.3gという重さは、長時間の装着で耳周りに少し疲れを感じさせる場合があります。
Shokz OPENFIT 2+の特徴メリット・デメリット

続いて、軽快さと機能のバランスに優れた「Shokz OPENFIT 2+」の特徴を見ていきましょう。
こちらのメリットは、何よりも「圧倒的な着け心地の良さ」と「日常的な使い勝手の良さ」に尽きます。極上の柔らかさを持つシリコン素材と柔軟なニッケルチタン合金が耳に吸い付くようにフィットし、メガネと併用してもツルと干渉しにくく快適に過ごせます。

音質面でも新搭載のDualBoostテクノロジーにより低音域がしっかりと補強されており、クリアで聴きやすいサウンドを提供します。そして、ワイヤレス充電に対応しているため、帰宅後にケーブルを抜き差しする日々の小さなストレスから完全に解放されるのは想像以上のメリットです。
デメリットとしては、ノイズ低減機能を持たないため、騒音の激しい環境下では音楽や音声が聴き取りづらくなる場面があることです。また、純粋な音の解像度や空間の広がりといった絶対的な音質面においては、大型ドライバーとDolby Atmosを備えるPROモデルには一歩譲る形となります。
まとめ
ここまで、Shokzの最新モデル「OPENFIT PRO」と「OPENFIT 2+」を比較してきました。両モデルはそれぞれ得意とする領域が異なり、どちらを選ぶかは「あなたが日常で何を重視するか」に直結します。
静寂を自らコントロールし、極上の立体音響で作業への集中力と質の高いリラックスタイムを手に入れたいなら「Shokz OPENFIT PRO」が最良の選択です。
一方で、スポーツや家事など動きのある日常の中で、空気のような装着感とワイヤレス充電の利便性を享受したいなら「Shokz OPENFIT 2+」が最高のパートナーとなるでしょう。
▼Shokz OPENFIT PRO
▼Shokz OPENFIT 2+
よくある質問(FAQ)
- Qランニングなどの激しいスポーツで使うならどちらがおすすめですか?
- A
激しい動きを伴うスポーツメインであれば「Shokz OPENFIT 2+」をおすすめします。片耳約9.4gと非常に軽く、装着時のブレが少ないため快適にフィットします。どちらのモデルもIP55の防滴性能を備えているため汗をかいても安心ですが、軽快さと安定感では2+に軍配が上がります。
- Qメガネを日常的にかけていても問題なく装着できますか?
- A
はい、どちらのモデルも快適に装着可能です。しなやかなイヤーフックと極めて柔らかいシリコン素材を採用しているため、メガネのツルと干渉しにくく、耳の上のスペースをうまく共有できる設計になっています。長時間の併用でも痛くなりにくいのが特徴です。
- Qオープンイヤー型ですが、静かな場所での音漏れは気になりませんか?
- A
Shokz独自の指向性技術(DirectPitch技術)により、音を的確に耳の穴へ向けて届けるため、一般的な音量であれば音漏れは最小限に抑えられます。特に「OPENFIT PRO」は最新のDirectPitch 3.0を搭載しており、より強力な音漏れ対策が施されています。
▼Shokz OPENFIT PRO
▼Shokz OPENFIT 2+





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