秋になって、そろそろ食卓に鍋かホットプレートを出したい。そう思って調べ始めると、BRUNOのマルチグリルポット BOE065と象印のSTAN. ホットプレート EA-FA10が必ず並んで出てきます。どちらもデザインで選ばれている製品で、価格も1万3千円台から1万4千円台。見た目の好みだけで決めてよいのか、迷うところではないでしょうか。
数字を並べても決めきれない理由は、この2台が「同じもの」ではないからです。BOE065は丸い鍋、EA-FA10は平らな深型プレート。できることの数も、置き場所の広さも違います。
判断の手がかりになったのは、価格.comの項目別スコアでした。EA-FA10の満足度は11件で4.40。評価項目を1つずつカテゴリ平均と並べると、平均を下回っているのは「サイズ」だけです(3.73に対して平均4.10)。火力は4.56で平均より0.29点高く、洗いやすさも4.41で0.23点高い。つまり、この製品で後悔するとしたら理由は置き場所であって、料理ではありません。
4人で食卓を囲むご家庭なら、象印 STAN. ホットプレート EA-FA10が答えになります。置き場所が確保できるかだけ先に確かめてください。収納がすでにいっぱいの方、2〜3人で使う方、揚げ物や蒸し料理まで1台で済ませたい方は、BRUNO マルチグリルポット BOE065のほうが合います。
▼BRUNO マルチグリルポット BOE065
▼象印 STAN. ホットプレート EA-FA10
BRUNO マルチグリルポット BOE065と象印 STAN. ホットプレート EA-FA10の違いを比較
違いは「できることの数」「置き場所の広さ」「消費電力」の3点に集約されます。価格の差は1,499円で、高いのはBRUNOのほうです。
| 項目 | BRUNO BOE065 | 象印 STAN. EA-FA10 |
|---|---|---|
| 形状 | 丸形のグリル鍋 | 深型の平らなプレート |
| できること | 煮る・焼く・蒸す・揚げる・炊く(5役) | 焼く・煮る・炒める(3役) |
| 価格.com参考最安 | 14,699円 | 13,200円 |
| メーカー公式価格 | 17,600円(税込) | オープン価格 |
| 定格消費電力 | 1000W | 1200W |
| 本体サイズ | 310×235×225mm | 約445×305×140mm |
| 質量 | 2.7kg | 約4.8kg |
| 調理面のサイズ | 丸形の鍋(内寸非公表) | 内寸37.4×25.4cm・深さ4cm |
| 最高温度 | 240℃ | — |
| 直火・IH | 対応(鍋のみコンロで使える) | 非対応 |
| 付属品 | 油はねカバー・蒸し網・マグネット式電源コード | プレート1枚 |
| 発売 | 2020年1月中旬 | 2019年2月1日 |
表で目を引くのは、質量が2.7kgと4.8kgで1.8倍違うこと、そして直火とIHへの対応です。BOE065は鍋を電源ベースから外せるので、キッチンのコンロで煮込んでからテーブルに運ぶ使い方ができます。EA-FA10はコンセントがないと動きません。
▼BRUNO マルチグリルポット BOE065
▼象印 STAN. ホットプレート EA-FA10
5役と3役、それぞれ何ができるのか
BOE065は煮る・焼く・蒸す・揚げる・炊くの5役、EA-FA10は焼く・煮る・炒めるの3役です。役の数だけを見るとBOE065が有利ですが、どちらも調理器はひとつだけで、プレートを付け替える手間はありません。
BOE065で5役が成り立つのは、深さのある丸い鍋に油はねカバーと蒸し網が付いているからです。揚げ物のときはカバーをかぶせ、蒸し料理のときは網を入れる。炊飯も鍋のままできます。
EA-FA10の3役は、深さ4cmのプレート1枚で成り立っています。内寸は37.4×25.4cmで、面積にすると約950cm²。4人で囲むと1人あたり約237cm²の焼き場になります。焼きながら手前で汁物を煮る、といった使い方が1枚の中でできる設計です。
ここで注意したいのが、たこ焼きプレートは別売という点です。EA-FA10の付属プレートは1枚だけで、たこ焼きをしたい場合は追加で買う必要があります。「ホットプレートならたこ焼きもできる」と思って選ぶと、想定と違う結果になります。
1役あたりの単価と、1回あたりの電気代を計算する
価格差1,499円が何に消えているのかを、2つの角度で数字にしました。1役あたりの本体価格では、BOE065が1,460円安くなります。1回あたりの電気代でも、BOE065が6.2円安いという結果です。
1役あたりの単価は、価格.comの参考最安価格をできることの数で割った金額です。電気代は、定格消費電力で1時間使った場合の上限値を、1kWhあたり31円で計算しています。
| BRUNO BOE065 | 象印 STAN. EA-FA10 | 差 | |
|---|---|---|---|
| 本体(価格.com参考最安) | 14,699円 | 13,200円 | 1,499円 |
| できること | 5役 | 3役 | 2役 |
| 1役あたりの本体価格 | 2,940円 | 4,400円 | 1,460円 |
| 定格消費電力 | 1000W | 1200W | 200W |
| 1時間あたりの電気代 | 31.0円 | 37.2円 | 6.2円 |
本体はBOE065のほうが1,499円高いものの、1回あたり6.2円の電気代差があります。1,499円 ÷ 6.2円 = 約242回。週1回のペースで使うなら約4.7年、週2回なら約2.3年で、本体の差額は電気代の差で埋まる計算です。
ただしこの電気代は上限値です。どちらもサーモスタットで加熱と停止を繰り返すため、1時間つけっぱなしでも定格の電力を使い続けるわけではありません。実際の差はこれより小さくなります。1kWhあたりの単価も契約によって変わりますので、ご自宅の電気料金明細の単価に置き換えて計算してみてください。
言い換えると、価格差1,499円は数年かけて戻る程度の金額であり、ここで決着はつきません。決め手になるのは次の2つです。
▼BRUNO マルチグリルポット BOE065
▼象印 STAN. ホットプレート EA-FA10
口コミの項目別スコアで、不満はどこに出ているか
象印 STAN. EA-FA10の価格.com満足度は11件で4.40、カテゴリ平均は4.25です。評価項目を1つずつ平均と比べると、下回っているのは「サイズ」の1項目だけでした。
| 評価項目 | EA-FA10 | カテゴリ平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 火力 | 4.56 | 4.27 | +0.29 |
| 洗いやすさ | 4.41 | 4.18 | +0.23 |
| 操作性 | 4.45 | 4.34 | +0.11 |
| デザイン | 4.27 | 4.20 | +0.07 |
| サイズ | 3.73 | 4.10 | -0.37 |
火力と洗いやすさが平均を上回り、サイズだけが0.37点低い。この形は、製品の弱点が調理性能ではなく置き場所にあることを示しています。実際の投稿にも「簡単に外せるので洗いやすい。汚れも付きにくい」「必要十分かつ強力。ムラがないので全体で調理可能」という評価が並びます。
一方で低めの評価もあります。2026年9月16日に投稿された満足度3のレビューは、操作について「昔のホットプレート通り、旧態依然。操作はダイヤルを回すだけ、ON状態で赤く点灯のみ。予熱状態や温度など何か判るわけではない」と書いています。この方はサイズに2点を付けていました。温度が数字で見えるタイプを求める方には物足りない設計です。
BOE065のレビューは件数が少なく、価格.comでは1件(満足度4.00)、BRUNO公式オンラインショップでは4件(総合4.75)という状態です。件数が少ないため傾向を読むには足りませんが、いずれも低評価には振れていません。
置き場所は象印が約1.9倍の面積を使う
テーブルと収納棚で占める面積は、EA-FA10がBOE065の約1.9倍です。質量も4.8kgと2.7kgで1.8倍の差があります。
計算は本体サイズの幅×奥行です。BOE065は31.0×23.5cmで約728cm²、EA-FA10は44.5×30.5cmで約1,357cm²。差は約629cm²で、A5サイズの紙2枚ぶんに近い面積です。
この差が効くのは、使わない11か月のほうです。年に数回しか出さない調理家電が棚の一段を占め続けるのか、鍋として普段から使えるのか。BOE065は直火とIHに対応しているので、電源ベースを外せば普通の両手鍋として日常の料理に回せます。稼働率という観点では、ここがいちばん大きな違いかもしれません。
逆に、4人で焼肉やお好み焼きを囲むなら、約950cm²の焼き面はBOE065の丸い鍋では代えられません。面積が必要な使い方をするなら、置き場所を作るほうが正解になります。
▼BRUNO マルチグリルポット BOE065
▼象印 STAN. ホットプレート EA-FA10
BRUNO マルチグリルポット BOE065のメリットとデメリット

BOE065の強みは、5役と小ささ、そして直火とIHに乗せられることです。弱みは焼き面の広さと、レビューの少なさにあります。
BRUNO BOE065のメリット

- 煮る・焼く・蒸す・揚げる・炊くの5役。油はねカバーと蒸し網が付属します
- 2.7kg・31.0×23.5cmで、占有面積はEA-FA10の約54%に収まります
- 鍋を電源ベースから外せば直火とIHで使えるため、普段の料理にも回せます
- 1000Wで、1時間あたりの電気代はEA-FA10より6.2円安くなります
BRUNO BOE065のデメリット
- 丸形の鍋なので、4人で同時に焼く用途には焼き面が足りません
- レビューが価格.comで1件、BRUNO公式で4件と少なく、長期の傾向が読めません
象印 STAN. ホットプレート EA-FA10のメリットとデメリット

EA-FA10の強みは、約950cm²の焼き面と、平均を上回る火力・洗いやすさの評価です。弱みは置き場所と、温度が数字で見えない操作系です。
象印 STAN. EA-FA10のメリット

- 内寸37.4×25.4cm・深さ4cmのプレートで、4人が同時に焼けます
- 価格.comの項目別スコアで火力4.56(平均+0.29)、洗いやすさ4.41(平均+0.23)と高評価です
- 深さ4cmあるため、焼くだけでなく煮る・炒めるまで1枚でこなせます
- 価格.com参考最安13,200円で、BOE065より1,499円安く買えます
象印 STAN. EA-FA10のデメリット
- 4.8kgで44.5×30.5cm。占有面積はBOE065の約1.9倍で、収納場所を選びます
- 操作はダイヤルのみで、予熱の完了や庫内温度が数字で表示されません。たこ焼きプレートも別売です
BRUNO BOE065と象印 STAN. EA-FA10、選ぶならどっち
4人で食卓を囲むご家庭には、象印 STAN. ホットプレート EA-FA10です。

価格.comの項目別スコアで平均を下回るのはサイズだけ。料理の面では11件の評価がそろって高く、13,200円という価格を考えると外れの少ない選択になります。
BRUNO マルチグリルポット BOE065を選ぶ理由は3つあります。

収納に余裕がないこと、2〜3人で使うこと、揚げ物や蒸し料理や炊飯まで1台で済ませたいこと。このどれかに当てはまるなら、1,499円の差を払う価値があります。とくに直火とIHに対応している点は、使わない季節に鍋として活躍できるという意味で、置き場所の問題そのものを小さくします。
迷ったときは、しまう場所の寸法を測ってから決めてください。44.5×30.5cmが入る棚があるかどうか。それが、この2台のいちばん現実的な分かれ目です。
それぞれの単体レビューもあります。使い勝手の細かいところは、こちらで確認してみてください。
▼BRUNO マルチグリルポット BOE065
▼象印 STAN. ホットプレート EA-FA10
よくある質問 (FAQ)
- Q象印 STAN. ホットプレート EA-FA10でたこ焼きは作れますか?
- A
付属するプレートは深型の1枚だけで、たこ焼きプレートは別売です。作りたい場合は追加で購入する必要があります。BRUNO マルチグリルポット BOE065も丸形の鍋のため、たこ焼きには向きません。
- QBRUNO マルチグリルポット BOE065はコンロでも使えますか?
- A
使えます。鍋を電源ベースから外せば、直火とIHのどちらにも対応します。キッチンで下ごしらえをしてから電源ベースに戻し、テーブルで温め直すという使い方ができます。象印 STAN. EA-FA10はコンセントが必要です。
- Qどちらが電気代は安いですか?
- A
定格消費電力はBRUNO BOE065が1000W、象印 STAN. EA-FA10が1200Wです。1kWhあたり31円で1時間使った場合、BOE065が31.0円、EA-FA10が37.2円で、差は6.2円になります。どちらもサーモスタットで加熱を止めるため、実際の金額はこれより低くなります。
▼BRUNO マルチグリルポット BOE065
▼象印 STAN. ホットプレート EA-FA10






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