2025年、たまごっちシリーズに待望の新作が登場しました。その名も「たまごっちパラダイス(Tamagotchi Paradise)」。通称「たまパラ」です。
発売前から「今度のたまごっちはダイヤルがついているらしい」「細胞まで見えるってどういうこと?」とSNSでも大きな話題になっていましたよね。
前作の「たまごっちUni」がWi-Fiで世界とつながる革新的なモデルだったのに対し、今回の「たまごっちパラダイス」は「育成そのものの深さ」に回帰したモデルと言われています。
「実際に遊んでみてどうなの?」
「子供でも楽しめる?」
「Uniとどっちを買うべき?」
そんな疑問を解消するために、発売日にゲットして遊び倒した私が、忖度なしの実機レビューをお届けします。結論から言うと、「育てる過程をじっくり愛でたい人」には、これ以上ない最高の一台に仕上がっていましたよ!
商品の基本情報
まずは、購入前に知っておきたいスペック情報を整理しました。
| 項目 | 詳細 |
| 商品名 | たまごっちパラダイス(Tamagotchi Paradise) |
| メーカー | バンダイ |
| 価格 | 6,380円(税込) |
| 発売日 | 2025年7月(第一弾)/11月(新色追加) |
| カラー展開 | ジェイドフォレスト/ピンクランド/パープルスカイ/ブルーウォーター 他 |
| サイズ・重量 | H60mm×W50mm×D30mm(ダイヤル部含む)・約45g |
| 電池 | 単4電池×2本(別売) |
| 主な特徴 | ズームダイヤル搭載、50,000種以上の進化、ドッキングツーしん |
最大のポイントは、本体上部についた大きな「ズームダイヤル」です。これを回すことで画面の表示領域が変わるという、今までにないギミックが搭載されています。また、サイズ感はダイヤルがある分、少し厚みを感じますが、手に馴染むコロンとしたフォルムが愛らしいです。
たまごっちパラダイスの主な特徴
販売ページを見るとたくさんの機能が書かれていますが、実際に遊んでみて「これは革新的だ!」と感じたポイントを3つに絞って深掘りします。
[特徴1] ズームダイヤルで視点が変わる没入感

これが今回の目玉機能です。本体上部のダイヤルをカチカチと回すと、以下の4段階に視点がシームレスに切り替わります。
- たまうちゅー(広域):たまごっちが住む惑星全体を見渡せます。天気の変化や、他のエリアの様子を確認できます。
- たまふぃーるど(通常):いつものお部屋やお庭の視点。ご飯をあげたり、トイレを流したりする基本画面です。
- たまごっち(接写):たまごっちの顔がドアップに!なでなでしたり、表情の細かな変化を楽しめます。
- たまさいぼー(ミクロ):なんと体の中(細胞レベル)までズームイン!
【この機能のメリット】
ただボタンを押すだけでなく、ダイヤルを回して「様子を見に行く」というアクションが加わることで、「そこに生きている感」が段違いです。特に「たまさいぼー」モードでは、体調不良の原因になっているバイキンを直接退治するなど、新しいお世話体験ができます。
[特徴2] 50,000種以上の無限大の進化パターン

最近のたまごっちはキャラクターが決まっていることも多かったのですが、「たまごっちパラダイス」は遺伝と環境による進化が非常に複雑です。
「りく」「みず」「そら」といった育てる環境の選択に加え、親から引き継いだ特徴が混ざり合うため、見た目のバリエーションは50,000通り以上と言われています。
【この機能のメリット】
「攻略サイト通りのキャラ」に育てるのではなく、「自分だけの、二度と同じ子には会えないかもしれない一期一会」を楽しめます。愛着の湧き方が半端ではありません。SNSで他の人のたまごっちを見ても、みんな姿が違うので見ているだけで楽しいですよ。
[特徴3] 物理ドッキングでつながる「ツーしん」

「たまごっちUni」はWi-Fi通信がメインでしたが、「たまごっちパラダイス」は本体上部をガチャンとくっつける物理接続(ドッキング)が復活しました。
【この機能のメリット】
あえて物理的にくっつけることで、「友達と遊んでいる」という実感が湧きやすいです。ドッキングして相性が良いと、その場でプロポーズして新しいタマゴがもらえることも!お互いのたまごっちの特徴が混ざった子供が生まれるので、友達や家族と一緒に育てて見せ合いっこするのが最高に盛り上がります。
使用体験
実際に1ヶ月ほど「たまごっちパラダイス」と過ごしてみました。
まず感動したのは、ダイヤルの操作感(触り心地)です。
スマホのタッチパネルに慣れきった指先に、この「カリカリ、カチカチ」というアナログな振動が心地よく、意味もなく回したくなります。
【期待通りだった点】
「進化の驚き」は期待以上でした。
ある朝起きたら、尻尾が魚で耳がウサギのような不思議な姿に進化していて、「えっ、昨日のアレが影響したの!?」と驚かされました。毎日のお世話が作業にならず、毎朝画面を見るのが楽しみになります。
【予想外だった点】
「ミクロのお世話」が意外と忙しいことです。
「たまさいぼー」モードで見ると、お腹がいっぱいでも実は栄養バランスが偏っていて細胞が元気なかったりします。「ただ満腹にさせればいい」という従来のお世話より一歩踏み込んでいて、健康管理をしている実感が湧きました。
メリットとデメリット
どんなに良い商品でも、気になる点はあります。購入してから後悔しないよう、メリットとデメリットを正直にまとめました。
メリット
- 唯一無二のキャラ育成:「誰とも被らない」というのは、所有欲をすごく満たしてくれます。「うちの子が一番かわいい!」と胸を張って言えます。
- 直感的なインターフェース:メニュー画面を何度もボタンで送らなくても、ダイヤルを回せばサッとモード切替ができるので、操作のストレスが少ないです。
- オフラインで完結する安心感:Wi-Fi環境がなくても全ての機能を楽しめます。移動中やネットがない場所でも遊びが制限されません。
デメリット
- 本体の厚みと携帯性:ダイヤルギミックがある分、スマートウォッチ型の「Uni」に比べるとボリューミーです。ポケットに入れると少し存在感があります。
- 電池交換の手間:充電式ではなく単4電池式です。ズーム機能などで頻繁に遊んでいると、2週間程度で電池交換が必要になることも。エネループなどの充電池を用意するのがおすすめです。
他の製品との比較
現在、市場でメインとなっている「たまごっちUni」と迷っている方も多いと思います。違いを表にまとめました。
| 特徴 | たまごっちパラダイス | たまごっちUni |
| コンセプト | 育成の深さ・多様性 | 世界との繋がり・イベント |
| 操作方法 | 3ボタン+ズームダイヤル | 3ボタン(充電式) |
| 通信機能 | 物理ドッキング(対面) | Wi-Fi(Tamaverse) |
| キャラ数 | 50,000種以上(遺伝・環境) | 固定キャラ+アクセ着せ替え |
| こんな人に | 自分だけの育成を楽しみたい人 | 世界中の人とイベントを楽しみたい人 |
結論として
流行りのイベントに参加したり、アクセサリーでおしゃれを楽しみたいなら「Uni」。
生き物としての「変化」や、遺伝による「意外性」を楽しみたいなら「パラダイス」を選ぶのが正解です。
こんな人におすすめ

「たまごっちパラダイス」は、特に以下のような方に強くおすすめできます。
- 過去の「みくす」や「みーつ」シリーズが好きだった方、遺伝システムが好きな方:今回の5万種以上のパターンはまさに「パラダイス」。最強の遺伝子を求めてブリードする楽しさが詰まっています。
- スマホゲームに疲れた大人の方:通知や課金に追われるスマホゲームとは違い、自分のペースで、手の中で完結する癒やしがここにあります。ダイヤルのアナログな感触が良い気晴らしになります。
- [対象者3] 人とは違う個性を大切にしたい方:SNS映えもバッチリ。「こんな変な子に育った!」とアップすれば、フォロワーとの会話も弾むはずです。
購入前に確認すべきこと
買ってから「しまった!」とならないために、以下の2点は確認しておきましょう。
- 電池は別売り:パッケージには電池が含まれていないことが多いです。開封してすぐに遊びたい場合は、単4電池2本と、蓋を開けるための細いドライバー(または先の尖った棒)を準備しておきましょう。
- カラーによる登場キャラの違い:「ジェイドフォレスト(森)」や「ブルーウォーター(海)」など、本体カラーによって初期に住んでいる環境や、出会いやすいキャラの傾向が異なります。自分の好きな世界観のカラーを選ぶのがコツです。
まとめ
2025年の最新作「たまごっちパラダイス」は、「育てる楽しさ」の原点に立ち返りつつ、最新のギミックで遊びの幅を広げた名機です。
特に「ズームダイヤル」による視点の切り替えは、小さな画面の中に広大な世界とミクロな世界が共存していることを感じさせてくれます。「ただの電子ペット」を超えた、愛おしいパートナーになってくれること間違いありません。
あなたも、世界に一匹だけの「うちの子」に出会う旅に出かけませんか?
10. よくある質問(FAQ)
Q1: たまごっちUniと通信できますか?
A1: いいえ、通信規格が異なるため、Uniとの直接通信はできません。パラダイス同士でのドッキング通信のみ対応しています。
Q2: ズームダイヤルは壊れやすくないですか?
A2: 普通にカチカチ回す分にはしっかりした作りになっていますが、落下の衝撃には注意が必要です。心配な方はストラップをつけて遊ぶことをおすすめします。
Q3: 子供へのプレゼントでも大丈夫ですか?
A3: 対象年齢は6歳以上となっており、操作も直感的なので十分楽しめます。ただし、細胞モードなど少し奥深い要素もあるので、最初は大人の方が一緒に見てあげるとより楽しめるはずです。




