「家でも大画面で映画を楽しみたいけれど、プロジェクターを設置する場所がない……」「新幹線や飛行機での移動中、周りの目を気にせず動画に没頭したい」
そんな願いを、たった70g台の「サングラス」ひとつで叶えてくれるのが、最新のARグラスXREAL 1Sです。
一見すると少し厚手のサングラスですが、装着した瞬間に目の前には130インチ(※4メートル先想定)の巨大スクリーンが出現します。特に今回のモデルでは、ボタン一つで2D映像を3D映像に変換できる機能を搭載。これまで「ただ観るだけ」だった動画視聴が、そこに「入り込む」体験へと進化しました。
今回は、ガジェットとしてのスペック以上に「私たちの日常をどう変えてくれるのか」というベネフィットに焦点を当てて、XREAL 1Sの魅力を徹底レビューします。
XREAL 1Sの基本情報と特徴

まずは、XREAL 1Sがどのような製品なのか、主要なスペックを整理しました。数値以上に注目したいのは、その「軽さ」と「画質の美しさ」です。
| 項目 | 内容 |
| 製品名 | XREAL Air 1S |
| 価格 | 67,980円(税込) |
| 重量 | 約75g(本体のみ) |
| ディスプレイ | Sony製 Micro-OLED(有機EL) |
| 解像度 | 1920 × 1080(フルHD) |
| 最大輝度 | 500 nits(非常に明るい) |
| リフレッシュレート | 最大120Hz(ヌルヌル動く) |
| 接続方式 | USB-C (DisplayPort Alternate Mode対応) |
最大の特徴は、Sony製のMicro-OLEDを採用している点です。これにより、一般的な液晶モニターよりも遥かに「黒」が深く、鮮やかな色彩を再現。映画館の暗闇の中で光るスクリーンのような、圧倒的な没頭感を得られます。
どこでも自分だけの「特等席」が手に入る

XREAL 1Sを手に入れて最も感動するのは、場所の制約から完全に解放されることです。
例えば、リビングのソファで家族がテレビを観ている横で、自分だけはARグラスをかけて大画面のゲームを楽しむことができます。また、寝転がったまま天井に大画面を映し出して映画を観る「寝ながらシネマ」は、一度体験すると戻れないほどの快適さです。
物理的なモニターを置く必要がないため、デスク周りをスッキリさせたいミニマリストの方や、1Kやワンルームで大きなテレビを置けないという方にとって、これ以上ない「省スペースな大画面ソリューション」と言えるでしょう。
ボタン一つで世界が変わる「2D→3D変換機能」

XREAL 1Sが従来のモデルから大きく進化したポイントは、グラス側面のボタンを長押しするだけで、普段観ているYouTubeやNetflixの映像を3D化できる点です。
これまでの3D視聴は、専用のコンテンツを探す手間がありました。しかし、XREAL 1Sならお気に入りのアニメやライブ映像、過去にスマホで撮った思い出の動画までもが、立体感のある映像に生まれ変わります。
「奥行き」が生まれることで、キャラクターがすぐそこにいるような実在感や、ライブ会場の最前列にいるような臨場感が加わります。これは単なる画面の大型化を超えた、新しい映像の楽しみ方です。
目の疲れに配慮した、優しい設計
「長時間グラスをかけていると目が疲れるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。XREAL 1Sは、その点も抜かりありません。
このデバイスは、世界的に権威のある「TÜV Rheinland(テュフ・ラインランド)」から、低ブルーライト・フリッカーフリー(画面のちらつき防止)・色の正確性の3項目で認証を受けています。
実際に使ってみると、スマホの小さな画面を凝視している時よりも、遠くの大きな画面を眺めている感覚に近いため、目への負担が少なく感じられます。テンプルの角度も3段階で調整可能で、鼻パッドのフィット感も向上しているため、長時間の映画鑑賞でもストレスがありません。
実際の使用体験:新幹線が「プライベートシアター」に
先日、出張の移動中にXREAL 1Sを使ってみました。iPhone(USB-C対応モデル)とケーブル1本で繋ぐだけで、車内が瞬時に映画館へと変わります。
隣の席の人からは、私がただサングラスをかけて休んでいるようにしか見えません。しかし、私の目には130インチのスクリーンが広がっており、周囲の雑音すら忘れるほどの没頭感がありました。
また、スピーカーの音質も驚くほど向上しています。耳元で鳴る「指向性音響設計」により、周囲への音漏れを最小限に抑えつつ、自分には迫力のあるステレオサウンドが届きます。ノイズキャンセリングイヤホンを併用すれば、そこはもう完全に自分だけの世界です。
メリットとデメリット
どんなに優れたデバイスにも、得意・不得意があります。購入前に知っておきたいポイントをまとめました。
メリット
- 圧倒的な没頭感: 130インチ相当の大画面が、カバンに入れて持ち運べる。
- 最高クラスの画質: 有機ELならではの鮮やかさと、120Hzの滑らかな動き。
- 汎用性の高さ: PC、スマホ、ゲーム機(Switch/PS5など)と幅広く接続可能。
- 3D変換の手軽さ: コンテンツを選ばず、手軽に立体映像を楽しめる。
デメリット
- 接続デバイスの制限: USB-Cの映像出力(DP Alt Mode)に対応していないスマホでは、別途アダプターが必要になる場合があります。
- 完全な遮光にはカバーが必要: 明るい場所で使う際は、付属のライトシールド(遮光カバー)を付ける必要があります。
他の製品との比較
例えば、Meta Quest 3のようなVRヘッドセットと比較してみましょう。
Meta Quest 3は、360度仮想世界に飛び込む「完全な別世界」を体験するのに適しています。しかし、本体が重く、周囲の様子が見えないため、長時間のリラックスタイムには不向きな面もあります。
対してXREAL 1Sは「現実世界に大画面を重ねる」ARグラスです。周囲の状況を確認しながら作業ができ、何より軽量なので普段使いのハードルが圧倒的に低いです。「日常の中で、手軽に高画質を楽しみたい」という用途であれば、XREAL 1Sに軍配が上がります。
こんな人におすすめ
XREAL 1Sは、以下のような悩みや欲求を持っている方に自信を持っておすすめできます。
- 自分だけの集中空間が欲しい方: 家族が寝静まった後や、外出先で自分だけの作業・娯楽空間を確保したい。
- 映画・アニメを最高の環境で観たい方: 画質に妥協せず、映画館のような迫力を家で手軽に再現したい。
- 最新ガジェットで生活をアップデートしたい方: 2D→3D変換という、これまでにない映像体験を日常に取り入れたい。
- 出張や旅行が多い方: 長時間の移動時間を、苦痛な時間から「楽しい娯楽の時間」に変えたい。
購入前に確認すべきこと
後悔しないために、以下の2点だけは事前にチェックしておきましょう。
- お手持ちのデバイスの対応状況: iPhone 15以降や、最新のAndroidスマホ、iPad(USB-C)なら直結できますが、古いモデルや一部のスマホでは変換アダプターが必要になります。
- 視力矯正について: 普段メガネをかけている方は、専用のインサートレンズ(度付きレンズ)を別途作成する必要があります。裸眼やコンタクトの方はそのままで問題ありません。
まとめ

XREAL 1Sは、単なる「画面の代わり」ではありません。それは、私たちの生活空間を広げ、移動時間を価値あるものに変え、エンターテインメントの質を底上げしてくれる「魔法のメガネ」です。
67,980円という価格は、決して安くはありません。しかし、130インチの有機ELテレビを購入・設置するコストと場所、そしてそれをどこへでも持ち運べる自由を考えれば、むしろコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
「映画館を持ち歩く」という新体験を、あなたもぜひ体感してみてください。
よくある質問(FAQ)
- Qメガネをかけたままでも使えますか?
- A
本体と顔の間に隙間が少ないため、メガネの上からの装着は推奨されません。付属のレンズフレームを使用して、眼鏡店で度付きレンズを作成することをお勧めします。
- Qバッテリーはどのくらい持ちますか?
- A
XREAL 1S自体にはバッテリーが内蔵されていません。接続しているスマホやPCから給電される仕組みです。スマホのバッテリー消費は、動画を1本観る程度であれば問題ない範囲ですが、長時間使用する場合は給電機能付きのアダプターを併用すると安心です。
- Qどんな動画でも3Dになりますか?
- A
はい、基本的にはグラス側のボタン操作で擬似的に3D化が可能です。ただし、映像の構図(風景や動きの激しいものなど)によっては、3Dの効果を感じにくい場合もあります。





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