【浄水ポット】aarke ピューリファイヤーレビュー|浄水1Lあたり13.8円はブリタの2倍

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浄水ポットを買い替えようとすると、選択肢のほとんどはプラスチックです。カラフェも、使い捨てのカートリッジも。

aarke(アールケ)のピューリファイヤーは、そこだけが違う浄水ポットです。カラフェはガラス、蓋とカートリッジはステンレス。中に入れるのは顆粒状のフィルターだけで、カートリッジは洗って何度でも使います。価格は22,000円。

ただ、浄水ポットは本体を買って終わりの道具ではありません。フィルターを買い続ける道具です。この記事ではそのランニングコストを先に計算しました。カタログ上限で1Lあたり13.8円。ブリタのおよそ2倍という数字が出ています。

その差額に見合うものが何なのかを、公式資料と実際の口コミから順に見ていきませんか。

aarke ピューリファイヤーの基本情報

aarke ピューリファイヤーは、スウェーデンのキッチンブランドaarkeが2023年3月に日本で発売したカラフェ型浄水器です。ろ過水容量1.18L、全容量2.36Lで、水と接する部分にプラスチックを使わない構造が最大の特徴になっています。

項目内容
製品名aarke Purifier(品番 AA-2001)
価格22,000円(税込)
全容量/ろ過水容量2.36L/1.18L
本体サイズ高さ27.5×幅17.1×直径12cm
重量1,100g
素材カラフェ:ガラス/蓋:ステンレス・BPAフリーTPE/カートリッジ:ステンレス
フィルター性能最大120Lまたは最大4週間
ろ過時間1Lあたり3〜5分
交換用フィルターPure グラニュール フィルター顆粒 4,950円(3袋・3ヶ月分)
製造国本体:中国/フィルター顆粒:オーストリア(設計はスウェーデン)

付属するのは本体、フィルター顆粒の詰め替えバッグ1袋、着脱式のシリコンバンパー、取扱説明書、専用クリーニングクロスです。

aarke ピューリファイヤーの主な特徴

ピューリファイヤーの特徴は、フィルターの構造にほぼ集約されます。プラスチックのカートリッジを毎月捨てる従来のやり方をやめ、ステンレスの容器に顆粒だけを詰め替える方式に変えました。

プラスチックのカートリッジを捨てない「ReFilter System™」

一般的な浄水ポットは、プラスチックの容器とろ材が一体になったカートリッジを月に一度まるごと交換します。ピューリファイヤーはステンレス製のカートリッジを本体側に残したまま、中身の顆粒だけを詰め替えます。

この構造は特許を取得しており、aarkeは「ReFilter System™」と呼んでいます。捨てるのは顆粒が入っていた詰め替えバッグだけです。

注ぎながらろ過できる蓋と、1.18Lのろ過水容量

蓋の内側にカートリッジが収まり、水を注ぎながらろ過が進む設計です。一度にろ過できるのは1.18L、コップにしておよそ5杯分。ろ過時間は1Lあたり3〜5分とされています。

蓋の上面にはダイヤル式のカレンダーがあり、数字が各月の始まり、数字の間のドットが2週間を表します。顆粒を入れた日に目盛りを合わせておく仕組みです。

食洗機で洗えて煮沸もできるステンレスカートリッジ

ステンレス製のカートリッジは食洗機で洗え、煮沸消毒もできます。プラスチックのように傷が付いて微生物が繁殖する心配が小さい、というのがメーカーの説明です。

口コミでもここを評価する声が複数ありました。「浄水フィルターごと煮沸できるのは衛生的にもとてもよい」(楽天・星4)というように、洗える点そのものが購入理由になっています。

aarke ピューリファイヤーの浄水コストは1Lあたり13.8円

カタログ上限の120Lを使い切った場合、ピューリファイヤーの浄水コストは1Lあたり13.8円です。同じ4週間サイクルのブリタ マクストラプロ ピュアパフォーマンス(1個で150L)が約6.5円なので、およそ2倍にあたります。

計算は単純です。交換用のPure グラニュール フィルター顆粒は3袋で4,950円、1袋あたり1,650円。1袋で最大120Lをろ過できるので、1,650円 ÷ 120L = 13.75円。ブリタは6個入5,890円で1個982円、150Lろ過できるので6.5円。クリンスイのCPC5Zは3個入4,180円で1個1,393円、200Lろ過できるので7.0円です。

フィルター1袋(1個)あたりろ過できる量1Lあたり年間の本数と金額
aarke Pure グラニュール1,650円最大120L13.8円13袋/21,450円
aarke Pure(定期便10%オフ)1,485円最大120L12.4円13袋/19,305円
ブリタ マクストラプロ ピュアパフォーマンス982円150L6.5円13個/12,766円
クリンスイ CPC5Z1,393円200L7.0円4個/5,572円

交換サイクルが決まっている以上、年間の本数は使用量に関係なく決まります。aarkeとブリタは4週間ごとなので年13回、クリンスイは3ヶ月ごとなので年4回。ブリタとの差は年8,684円です。

4週間で使い切れないと、1Lあたりの単価はさらに上がる

注意したいのは、13.8円が「120Lを使い切ったとき」の値だということです。4週間で120Lをろ過するには1日4.3L以上使う必要があり、飲用と料理が中心の家庭ではまず届きません。

1日2Lなら4週間で56L。1,650円 ÷ 56L = 29.5円と、カタログ値の倍以上になります。ブリタも同じ構造で17.5円ですが、交換サイクルが3ヶ月と長いクリンスイだけは1日2Lでも上限200Lの91%を使い切れるため、7.7円とほとんど変わりません。

「1Lあたり何円」という数字は、使う量が交換サイクルに追いつくかどうかで大きく動きます。カタログ値をそのまま鵜呑みにしないでください。

3年間の総額と、ペットボトルからの回収年数

本体価格も含めて3年で比べると、差はさらに開きます(本体に付属するフィルターは差し引いて計算しています)。

製品本体価格3年間のフィルター代3年総額
aarke ピューリファイヤー22,000円62,700円84,700円
ブリタ マレーラ(カートリッジ3個付)4,139円35,352円39,491円
クリンスイ CP407(カートリッジ1個付)2,364円15,323円17,687円

ブリタとの差は3年で約4.5万円、クリンスイとは約6.7万円。ピューリファイヤーは、浄水コストで選ぶ製品ではありません。

ただし、比較の相手をペットボトルに変えると見え方が変わります。2Lの天然水を1本100円で買っているとすると1Lあたり50円、1日2L・年730Lで36,500円。ピューリファイヤーなら年間のフィルター代21,450円に水道代(1Lあたり約0.24円で計算して年約175円)を足して21,625円で、差額は年14,875円です。

本体22,000円をこの差額で割ると、約1.5年で回収できる計算になります。実際、Amazonの星5レビューにも「水がまずい地域なので料理にもペットボトルの水を使ってました。(中略)半年くらいで元がとれそうです」という声がありました。

つまり、ブリタと比べると割高だが、ペットボトルの箱買いからの乗り換えなら十分に元が取れる。これがピューリファイヤーのコストの位置づけです。

aarke ピューリファイヤーの除去性能は、日本のJIS規格とは別のものさし

aarkeが公表している除去率は、欧州規格EN 17093:2018に基づく数値です。日本の浄水器で一般的なJIS S 3201の試験結果ではありません。この違いは購入前に知っておいたほうがよい点です。

対象低減率根拠規格
塩素80〜100%EN 17093:2018
80〜100%EN 17093:2018
90〜100%EN 17093:2018
スケール(水垢)90〜100%EN 17093:2018

ろ材はイオン交換樹脂と粒状活性炭の2種類。性能試験は一般財団法人日本文化用品安全試験所が実施しており、本体(Report No. 22700163)とフィルター(Report No. 227400466-R2)のいずれも「Pass」。日本国内の食品衛生法にも準拠しているとメーカーは説明しています。

PFASとフッ素・マイクロプラスチックについて公式が言っていること

日本の浄水ポットで近年よく見るのが「PFOS・PFOA除去試験済み」という表示です。ピューリファイヤーについて、aarkeは公式FAQで次のように答えています。

aarkeのフィルターリフィルに含まれる活性炭により、農薬・除草剤・PFAS が減少する可能性はあります。ただし、これらの除去・低減効果は、ご自宅の水質、含まれる物質の種類や濃度、フィルターの使用状況といった条件によって大きく変わります。そのため、どの程度減少できるかを一律に保証することはできません。

フッ素とマイクロプラスチックについては、より明確です。

フッ素やマイクロプラスチックの除去はできません。aarkeのPurifierは、日常の水をよりおいしくするために、塩素・鉛・銅・スケールなどの成分を減らすことに特化しています。

一方、ブリタのマクストラプロ ピュアパフォーマンスは、JIS S 3201の試験に基づいて遊離残留塩素・溶解性鉛・総トリハロメタン・カビ臭など16物質の除去性能を公表し、加えてPFOS・PFOAを80%以上除去できることを確認したとしています。

PFASの除去を条件に浄水器を選んでいるなら、ピューリファイヤーはその条件を満たす製品ではありません。逆に、塩素とスケールを減らして味を整えるという目的であれば、公表されている性能で足ります。

aarke ピューリファイヤーの口コミ|不満はサイズと手間に集中している

口コミを3つのチャネルで集計しました。平均評価はいずれも4以上で、星1・星2の割合はAmazonで合わせて8%です。そして日本語で本文が読めた16件を通して、水の味に対する不満はひとつもありませんでした。

取得元件数平均評価
Amazon(国内正規品・グローバル評価)628件4.5
aarke公式ストア(モダニティ)3件4.67
楽天市場(モダニティストア楽天市場店)5件4.20

Amazonの星の内訳は、星5が76%、星4が11%、星3が5%、星2が2%、星1が6%。楽天の5件は星5が1件、星4が4件で、星3以下はゼロでした。

繰り返し出てくる不満トップ3

低評価と、星4に付いている「ただし」の部分を読むと、指摘は3つに集まります。

1つめは、大きさです。「冷蔵庫のポケットに入れようと思っていたが、大きすぎて入らなかったは残念でした」(楽天・星4)、「冷蔵庫の扉側には入らず、結局2段あった棚」(Amazon・星5)。これはメーカーも公式FAQで認めていて、底面が丸型のため冷蔵庫のドアポケットには収まりにくい場合がある、と書かれています。

2つめは、手入れの手間です。Amazonで最も「参考になった」を集めた星4のレビュー(32人)は、ブリタからの乗り換えとして次のように書いています。「フィルタの交換、洗浄と手間がブリタに比べて圧倒的に面倒」「フィルタの粒子が数粒づつ水の中に出てきてしまう」。別の星5レビューも「濾過のパックは週1煮沸は若干面倒くさいですが衛生的だと思います」と、手間と衛生をセットで受け止めています。

3つめは、ランニングコストです。「毎日のコーヒーが格段に美味しくなった。(中略)但しランニング費用はお財布に優しくないので、そこで星マイナスひとつ」(Amazon・星4)。この記事の前半で計算した年21,450円が、使っている人の実感としても出てきます。

もうひとつ、構造に由来する指摘が楽天の星4にありました。「フィルター部分に高い部分がある為、濾過してないお水が、毎回残るのが、地味にストレスです」。全容量2.36Lに対してろ過水容量が1.18Lという数字は、この構造の裏返しです。

高評価に共通する3点

満足している側の理由も、はっきり分かれています。

  • 見た目:「キッチンに置いて置くだけでオシャレで気に入ってます」(公式・星5)、「高かったけど、デザインがいい。一生ものだと思えば安い買い物です」(Amazon・星5)
  • ろ過の速さと量:「浄水時間も早いし、大きいからたっぷり作れる」(楽天・星4)、「濾過がブリタより早い印象」(Amazon・星4)
  • 衛生面:「浄水フィルターごと煮沸できるのは衛生的にもとてもよい」(楽天・星4)、「日本はプラスチック製の浄水器しかなく、aarkeさんのガラス&ステンレス製のもの、探していました」(Amazon・星5)

注目したいのは、不満が全部「サイズ」「手間」「コスト」で、水そのものへの不満が出てこないことです。逆に言えば、この3つを許容できるかどうかが購入判断のすべてになります。

aarke ピューリファイヤーのメリット3つ・デメリット2つ

ここまでの内容を整理します。メリットは構造から来るもの、デメリットは維持費とサイズです。

メリット

  • 水が触れる部分にプラスチックがない:カラフェはガラス、蓋とカートリッジはステンレス。使い続けても曇らず、においも移りにくい構造です
  • カートリッジを丸ごと洗える・煮沸できる:食洗機対応。使い捨てのカートリッジでは選べない衛生管理ができます
  • 捨てるのは詰め替えバッグだけ:プラスチックのカートリッジを毎月捨てずに済みます

デメリット

  • 維持費がブリタのおよそ2倍:年21,450円。3年でブリタと約4.5万円の差になります
  • 冷蔵庫のドアポケットに入らない:高さ27.5cm、直径12cmで底が丸型。棚の側に置き場所を作る必要があります

ブリタ マレーラ・クリンスイ CP407との比較

容量がほぼ同じブリタ マレーラと、より大きいクリンスイ CP407を並べます。ろ過水容量で見ると、ピューリファイヤーとマレーラはほぼ同じサイズです。

項目aarke ピューリファイヤーブリタ マレーラクリンスイ CP407
本体価格22,000円4,139円(カートリッジ3個付)2,364円(カートリッジ1個付)
ろ過水容量/全容量1.18L/2.36L1.15L/2.4L1.9L/3L
素材ガラス+ステンレスプラスチックプラスチック
交換サイクル4週間/最大120L4週間/150L3ヶ月/200L
1Lあたり(上限使用時)13.8円6.5円7.0円
年間フィルター代21,450円12,766円5,572円
根拠規格/PFOS・PFOAEN 17093:2018/保証なしJIS S 3201/80%以上除去JIS S 3201/除去対応

数字だけを追えば、選ぶ理由はブリタかクリンスイにしかありません。ピューリファイヤーが持っているのは、この表に現れない部分です。プラスチックを通さないこと、洗えること、そして出しっぱなしにできる見た目。

年8,684円(ブリタとの差額)を、その3つに払えるかどうか。これがこの製品の判断基準になります。

aarke ピューリファイヤーはこんな方におすすめ

ここまでの内容から、向いている方とそうでない方をはっきり分けられます。

  • 水が触れる部分にプラスチックを使いたくない方
  • キッチンに出しっぱなしにする道具の見た目を優先したい方
  • ペットボトルの水を箱買いしていて、そこから乗り換えたい方
  • カートリッジを洗って使う衛生管理に価値を感じる方
  • 炭酸水メーカーを使っていて、仕込みの水から整えたい方

反対に、浄水にかかる費用を抑えたい方、冷蔵庫のドアポケットに収めたい方、PFOS・PFOAの除去試験済みであることを条件にしている方には、ブリタやクリンスイのほうが合います。

aarke ピューリファイヤーを買う前に確認すべきこと

サイズと運用のルールが、この製品の満足度をほぼ決めます。購入前に次の項目を確認しておいてください。

  • 置き場所:高さ27.5cm、直径12cm。底面が丸型のため冷蔵庫のドアポケットには収まりにくいとメーカーが明記しています
  • 満水時の重さ:本体1.1kgに水2.36Lで約3.5kg。ガラス製なので、持ち上げる動作が毎日続くことを想定してください
  • 飲みきる時間:ろ過した水は24時間以内の消費が推奨されています。冷蔵は必須ではありませんが、直射日光を避けた涼しい場所での保管が条件です
  • フィルターの交換頻度:4週間ごと。3袋4,950円で3ヶ月分にあたります。定期便(3ヶ月ごと)にすると10%オフです
  • ガラスの破損は返品・交換の対象外:取り扱い状況に起因する破損は対応されないと公式が明記しています。初期不良は交換対応で、申し出から10日以内の返送が条件です
  • 互換品はない:Pure グラニュール フィルター顆粒はaarke Purifier専用で、他ブランドの浄水ポットとの互換性はありません
  • 除去できないもの:フッ素とマイクロプラスチックは除去できません。PFAS・農薬・除草剤は「減少する可能性はあるが保証はできない」という扱いです

なお、フィルター顆粒には未開封で最大2年間の保存期間があります。まとめ買いをしても使い切れる範囲です。

まとめ

aarke ピューリファイヤーの浄水コストは、カタログ上限で1Lあたり13.8円。ブリタのおよそ2倍で、年間のフィルター代は21,450円になります。3年使えばブリタと約4.5万円の差です。

その差額で手に入るのは、水が触れる部分にプラスチックがない構造と、洗えて煮沸できるステンレスのカートリッジ、そして出しっぱなしにできる見た目でした。

口コミを読んでも、不満が集まるのは「冷蔵庫に入らない」「手入れが面倒」「維持費が高い」の3点で、水そのものへの不満は出てきません。この3つを許容できるなら、満足度は高い製品です。

ペットボトルの箱買いから乗り換えるなら、本体22,000円は約1.5年で回収できます。そこが、この浄水器がいちばん力を発揮する立ち位置ではないでしょうか。

よくある質問 (FAQ)

Q
aarke ピューリファイヤーのフィルターはどのくらいで交換しますか?
A

交換の目安は4週間ごと、または最大120Lをろ過した時点のどちらか早いほうです。交換用のPure グラニュール フィルター顆粒は3袋4,950円で3ヶ月分。年間では13袋、21,450円が目安です。定期便にすると10%オフになります。

Q
aarke ピューリファイヤーは冷蔵庫のドアポケットに入りますか?
A

入らない可能性が高いです。高さ27.5cm、直径12cmで、底面が丸型のためドアポケットのような細い棚には収まりにくいとメーカーが公式FAQで説明しています。口コミにも「大きすぎて入らなかった」という声がありました。

Q
aarke ピューリファイヤーはPFAS(PFOS・PFOA)を除去できますか?
A

メーカーは「活性炭により減少する可能性はあるが、水質や使用状況によって変わるため一律に保証はできない」としています。公表されている除去率は欧州規格EN 17093:2018に基づく塩素・銅・鉛・スケールの4項目のみで、フッ素とマイクロプラスチックは除去できないと明記されています。

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