【加湿器】cado STEM 500Hと700iを比較|安い方がタンク2.2倍、維持費はほぼ同額

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暖房を入れる季節が近づくと、加湿器の買い替えが頭をよぎります。cado(カドー)のSTEMシリーズで迷ったとき、ぶつかるのが「オートクリーン加湿器 STEM 500H」と、フラグシップの「STEM 700i」のどちらにするかという問題ではないでしょうか。公式ストアの価格は33,000円と54,890円で、差は21,890円あります。

結論からお伝えしますと、19畳クラスを1台で加湿したい方や、外出先からスマホで操作したい方なら「STEM 700i」、給水と掃除の回数を減らしたい方なら「STEM 500H」が間違いのない選択です。

この記事では、2台のカタログ値から「1シーズンに何回、水まわりに手を出すことになるか」を計算し、本体価格・カートリッジ代・電気代を5年ぶん積み上げました。出てきたのは、維持費の差が年285円しかないという事実です。21,890円の価格差は、使い続けてもほとんど縮まりません。

▼cado STEM 500H|33,000円。タンク5Lでこちらが大きい

▼cado STEM 700i|54,890円。プレハブ洋室19畳に対応

cado STEM 500Hと700iの違いを比較

2台は同じSTEMの名前を持っていますが、加湿の方式も本体の形も違います。500Hは高さ315mmの卓上型で、超音波式に加熱除菌を組み合わせたハイブリッド。700iは高さ855mmのタワー型で純粋な超音波式です。

項目STEM 500H(HM-C500H)STEM 700i(HM-C700i)
公式価格(税込)33,000円54,890円
加湿方式ハイブリッド式(加熱超音波式)超音波式
適用床面積プレハブ洋室14畳/木造和室8.5畳プレハブ洋室19畳/木造和室12畳
加湿量間欠50/弱150/強350/急速500mL/h間欠30/弱200/強400/急速700mL/h
タンク容量約5L約2.3L
本体寸法直径245×高さ315mm(卓上)直径270×高さ855mm(据え置き)
質量約3.1kg4.3kg
消費電力間欠42/弱20/強32/急速40W
(加熱運転中は最大143W)
間欠24/弱19/強30/急速42W
運転音弱35/強37/間欠39dBA36dBA(弱モード)
Wi-Fi連携なしあり(cado sync アプリ)
交換用カートリッジCT-C500(4,980円)CT-C700(6,380円)

暮らしに効いてくるのは次の3点です。

違い1|タンクは5Lと2.3L。安い方が2.2倍入る

価格が2万円以上安いSTEM 500Hのほうが、タンクは2.2倍大きいという逆転が起きています。500Hが約5L、700iが約2.3Lです。

700iは細いタワーの上に水槽を載せ、床面積を取らずに天井近くまでミストを届ける構造。500Hは直径245mmの太い円筒で、上部の開口が直径約24cmもある代わりに高さは315mmに収まります。タンクが大きいぶん、給水の回数はそのまま減ります。

違い2|500Hは水を加熱除菌する。700iは抗菌プレートで抑える

STEM 500Hの「クリーンヒート」は、12時間に1回、水槽の水を約70℃まで加熱する仕組みです。cadoによれば、この加熱は電源を切っていても、水槽に水が残っていれば作動します。

一方のSTEM 700iは、水槽内の抗菌プレートでカビや細菌を抑える方式。水道水を注ぐだけで99.9%以上除菌するとされています。

この差が、そのままお手入れの前提の差になります。cadoの公式ページを読み比べると、700iのお手入れ欄には「(週1回以上を推奨)」という一文があり、500Hの同じ欄にはこの頻度の記載がありません。代わりに500Hには「1シーズンお手入れ不要」という表示が付いています。

違い3|スマホから操作できるのは700iだけ

STEM 700iはWi-Fi経由で「cado sync」アプリとつながり、外出先から湿度の確認や運転の切り替えができます。温度・湿度・照度の3つのセンサーも仕様に明記されています。STEM 500Hにはこの機能がなく、オンタイマーもリモコンもありません。操作は本体のパネルだけです。

▼cado STEM 500H|タンク5Lは700iの2.2倍

▼cado STEM 700i|急速700mL/hはこちらだけ

価格差21,890円は、5年でどこまで縮まるのか

本体が高い機種は消耗品も高い、という思い込みで選ぶと判断を誤ります。この2台は、それがちょうど裏切られる組み合わせでした。

前提をそろえて計算します。電気料金は31円/kWh、1日8時間の運転、加湿シーズンは10月から3月までの180日。カートリッジはどちらも交換目安が6か月なので、1シーズンに1本です。

1シーズンの給水回数は、弱運転でも82回ちがう

タンク容量を1日の消費量で割ります。弱運転なら500Hは150mL/h、700iは200mL/h。1日8時間なら500Hが1,200mL、700iが1,600mLを使う計算です。

運転モードSTEM 500H(5L)STEM 700i(2.3L)180日の給水回数
弱(8時間/日)約4.2日に1回約1.4日に1回43回 対 125回
強(8時間/日)約1.8日に1回約0.7日に1回101回 対 250回

強運転では、700iは1日1回の給水では足りません。2.3Lのタンクに対して1日3,200mLを使うので、途中で必ず継ぎ足すことになります。

ここに掃除の回数を足します。cadoが700iに示す「週1回以上」を最低ラインで数えると180日で約26回。500Hは条件つきながら、シーズン中の掃除を前提にしていません。

180日に水まわりへ手を出す回数STEM 500HSTEM 700i
給水(弱運転)約43回約125回
お手入れ(公式の推奨頻度)公式は頻度を示していない約26回以上
合計約43回約151回以上

差はおよそ108回。1回3分とすると1シーズンで5時間24分の差です。21,890円を払って上位機を買うと、手間はむしろ増えるという構図になります。

電気代は500Hが年1,685円高く、カートリッジは700iが1,400円高い

500Hは加熱除菌をするぶん電気を使います。cadoが公式に示している前提をそのまま使うと、マニュアル強運転(32W)で1日8時間の加湿に、143Wの加熱運転を1日2回・合計約2時間。合わせて1日542Whです。31円/kWhなら1日16.80円、180日で3,024円になります。

700iは強モードが30W。1日8時間で240Wh、1日7.44円、180日で1,339円です。ところが消耗品では逆転します。

1シーズンの維持費STEM 500HSTEM 700i
電気代(31円/kWh・180日)3,024円1,339円500Hが1,685円高い
交換カートリッジ 1本4,980円6,380円700iが1,400円高い
合計8,004円7,719円285円

維持費の差は年285円しかありません。加熱除菌で増える電気代を、カートリッジの安さがほぼ打ち消しているためです。

5年総額で見ると、価格差は1,425円しか縮まらない

5年総額(公式価格で購入した場合)STEM 500HSTEM 700i
本体33,000円54,890円
維持費 5シーズン40,020円38,595円
合計73,020円93,485円

本体の差21,890円に対して、5年後の総額の差は20,465円。5年使っても1,425円しか縮まりません。この2台の選択に「あとで元が取れる」という要素はないということです。21,890円で買えるのは5畳ぶんの適用床面積と、700mL/hの急速加湿と、スマホ連携。この3つに払う価値があるかどうかが、そのまま結論になります。

▼cado STEM 500H|21,890円安く、維持費の差は年285円だけ

▼cado STEM 700i|21,890円で19畳とスマホ連携が手に入る

cado STEM 500Hと700iの口コミの傾向

どちらもレビューの母数は多くありません。数字は傾向として受け取ってください。

取得元STEM 500HSTEM 700i
楽天(cado公式ストア)49件・平均4.1442件・平均4.45
星の分布5=31/4=6/3=5/2=2/1=55=30/4=4/3=6/2=1/1=1
★2以下の割合14.3%(7件)4.8%(2件)
価格.com集計対象2件・満足度2.50
(総投稿4件。2件はプロレビューで集計対象外)
0件

価格.comは500Hの項目別スコアが出ているので、カテゴリ平均との差で並べ直します。母数は2件です。

評価項目STEM 500Hの投票平均加湿器カテゴリ平均
静音性4.503.84
サイズ3.503.99
デザイン3.004.15
加湿能力3.004.28
使いやすさ2.504.22

カテゴリ平均を上回ったのは静音性の1項目だけです。下回った側では使いやすさが1.72ポイントと最も沈んでいます。

cado STEM 500Hの口コミで繰り返される指摘

楽天の★1が5件、★2が2件。そのうち3件がホワイトダストの話です。「使い始めて1週間で、部屋中ホワイトダストだらけです」(★1)、「やっぱりでた…ホワイトダスト」「クローゼットの中の引き出しまで白くなります」(★1)といった具合で、硬度が高めの水道水だと認識していた方からの投稿もありました。

cadoは公式に、カートリッジのイオン交換樹脂でホワイトダストの発生を99%以上抑制すると説明しています。同時に「水道水の成分や硬度により除去効果や寿命は異なります」という注記も付けています。この注記のとおりの結果が、レビューに出ていると読めます。

ほかには「夜寝室で使うとキーンという音が気になります」「開封した時から薬品のようなプラスチックのような匂いがしていて」といった★2がありました。

高評価の側では狙いどおりの声が並びます。「容量が多いので一回の給水で数日持ちます」「週1の滑りとりから解放されるのもすごく嬉しいです」(ともに★4)。価格.comには、28日間の使用後に水槽を確認して「タンク内部に、白色の残りやヌルとした感覚は全く無し」という投稿もありました。

cado STEM 700iの口コミで繰り返される指摘

楽天の★2以下は2件だけですが、内容は500Hと重なります。「家中に白い粉」という題の★2は、食器棚の中の食器まで白くなり、cadoへ問い合わせたところ使用する地域や住宅の仕様によってはミネラル成分の白い粉が出ると説明されたという内容でした。もう1件の★1は「購入から2週間で、アンモニアと雑巾臭」です。

高評価では、上から給水できること、水槽に角がないので洗いやすいこと、見た目への満足が繰り返し出てきます。

どちらを選んでもホワイトダストのリスクは変わらない

どちらも超音波でミストを飛ばす方式で、ホワイトダストを抑えるのは同じイオン交換樹脂のカートリッジです。500Hが加えたのは水槽の加熱除菌であって、ミネラル成分の除去性能ではありません。

つまりこの2台のどちらを選んでも、ホワイトダストの心配は解決しません。水道水が硬めの地域だと分かっているなら、超音波式以外の方式まで含めて選び直したほうが早い、というのが正直なところです。

▼cado STEM 500H|実勢は28,800円まで下がっている

▼cado STEM 700i|外出先から操作できるのは700iだけ

cado STEM 500Hのメリットとデメリット

500Hは掃除と給水の回数を減らすことに振り切った設計です。そのぶん最大出力は控えめです。

cado STEM 500Hのメリット

  • タンク5Lで、弱運転なら1回の給水が約4.2日もつ
  • 電源を切っていても12時間ごとに加熱除菌が働く(水槽に水があれば作動します)
  • 弱モード35dBA。価格.comの項目別スコアでも静音性だけがカテゴリ平均を上回った

cado STEM 500Hのデメリット

  • 急速モードの500mL/hは30分で終わる。連続して使える最大は強モードの350mL/h
  • 加熱運転中は加湿量が落ちる(cadoが公式スペックの脚注に明記)
  • 湿度の数値が本体に出ない。インジケーターの色で大まかに分かるだけ
  • Wi-Fiもリモコンもオンタイマーもない

cado STEM 700iのメリットとデメリット

700iはシリーズのフラグシップです。加湿の力と機能では上ですが、日々の手間は増えます。

cado STEM 700iのメリット

  • 急速モードで700mL/h。プレハブ洋室19畳まで対応する
  • Wi-Fiで「cado sync」アプリとつながり、外出先から確認・操作できる
  • 温度・湿度・照度の3つのセンサーで、湿度を数値で管理できる

cado STEM 700iのデメリット

  • タンクが2.3Lしかなく、強運転だと1日1回の給水では足りない
  • cado公式がお手入れを「週1回以上」推奨としている(綿棒・スポンジ・やわらかいブラシ・柄の長いブラシが必要)
  • 高さ855mm・4.3kgで、置ける場所が床にほぼ限られる
  • Wi-Fiは2.4GHz帯のみ。5GHz帯には接続できない

cado STEM 500Hと700i、どちらを選ぶべきか

判断が割れるのは、部屋の広さと給水を苦にするかどうかの2点だけと言っていいと思います。

cado STEM 500Hが向いている方

  • 寝室や書斎など、14畳までの部屋で使う方
  • 加湿器の掃除がおっくうで、前の1台を使わなくなった経験がある方
  • 毎日の給水を減らしたい方。弱運転なら4日に1回で済みます

cado STEM 700iが向いている方

  • リビングなど、19畳クラスを1台で加湿したい方
  • 帰宅前にスマホから運転を始めておきたい方
  • 部屋の湿度を数値で管理したい方

▼cado STEM 500H|水まわりに触るのは1シーズン約43回

▼cado STEM 700i|19畳を1台でまかないたいならこちら

購入前に確認すべきこと

カタログでは気づきにくく、買ってから効いてくる点を4つ挙げます。

cado STEM 500Hの急速モードは30分でオートに戻る

500Hの「最大500mL/h」は急速モードの数字で、公式スペックにも「急速(30分間)」と書かれています。30分後は自動でオートモードに切り替わるため、この出力は続きません。連続で選べるマニュアル運転の上限は350mL/h。カタログの見出しだけで700iの700mL/hと比べると、実力差を読み違えます。

ホワイトダストは水道水の硬度で結果が変わる

ホワイトダストを抑えるのは、2台とも同じイオン交換樹脂のカートリッジです。cado自身が硬度によって除去効果や寿命が変わると注記しており、実際に両方のレビューで白い粉の指摘が出ています。硬水寄りの地域なら、購入前に水道水の硬度を調べておくと判断が変わるかもしれません。

cado公式ストアはお客様都合の返品ができない

cadoの返金ポリシーには「ご注文後のお客様都合によるキャンセル、返品、交換は承っておりません」と明記されています。返品を受けるのは、注文と違う商品が届いた場合や破損・汚損があった場合だけ。加湿量が足りないといった理由では戻せません。

その代わり直営ストアで買えばメーカー保証は2年、有償のUpCareで最長5年まで延ばせます。700iには直営ストア限定で「ダクトクリーニングブラシ」が付きます。メーカーが専用ブラシを特典にしていること自体が、ダクトの手入れが要る機種だと示しています。

実勢価格の下がり方が2台でまるで違う

価格.comでは、500Hは公式33,000円に対して最安28,800円(全12ショップ)まで下がっています。一方の700iは最安表示こそ44,800円ですが在庫が「問合せ」で、在庫ありの店舗は54,880円から。公式の54,890円とほとんど変わりません。価格差21,890円は、実勢で買おうとすると26,000円前後にひらきます。

cado STEM 500Hと700iの比較まとめ

維持費が年285円しか違わない以上、この2台は使ううちに差が埋まる関係ではありません。決め手は部屋の広さです。

14畳までで足りるならSTEM 500H、19畳を1台でまかないたいならSTEM 700i。迷いが残るとすれば、1シーズンで108回ぶんの給水と掃除を引き受けてでも広さを取るかどうか、という一点だと思います。

▼cado STEM 500H|タンク5Lは700iの2.2倍

▼cado STEM 700i|急速700mL/hはこちらだけ

よくある質問 (FAQ)

Q
cado STEM 500Hは本当に1シーズン掃除しなくていいのですか?
A

cadoが示しているのは、1日8時間の弱運転に1日2回の加熱運転を組み合わせた90日間の自社試験の結果です。公式も「ご使用環境により汚れやぬめりなどが付着している場合はお手入れが必要です」と添えています。お手入れのページ自体は500Hにも用意されていて、手順は700iと同じ4ステップです。

Q
cado STEM 500HとSTEM 700iでカートリッジは共通ですか?
A

共通ではありません。500HはCT-C500(4,980円)、700iはCT-C700(6,380円)で、どちらも交換目安は6か月です。CT-C700はSTEM 630iとSTEM 620にも使えますが、500Hには使えません。

Q
cado STEM 700iに加熱除菌の機能はありますか?
A

ありません。700iは水槽内の抗菌プレートでカビや細菌を99.9%以上抑える方式です。水を約70℃に加熱するクリーンヒートは、STEM 500Hだけの機能です。

▼cado STEM 500H|給水と掃除の回数を減らしたいならこちら

▼cado STEM 700i|木造和室12畳まで届く上位機

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