サーキュレーターを買うつもりでcadoのSTREAMを調べると、よく似た2台が並んで出てきます。STREAM 1800とSTREAM 1800F。名前の違いは末尾のFひと文字だけです。
結論からお伝えしますと、空気を循環させたいだけならSTREAM 1800、夏に人へ風を当てる使い方もしたいならSTREAM 1800Fが間違いのない選択です。
この2台は風量も除菌性能も対応畳数も運転音も、そして交換フィルターまで同じものを使います。公式ストアの価格差3,080円で変わるのは、たった3つの要素だけです。
▼cado STREAM 1800|29,920円。風量も除菌もこちらで同じ
▼cado STREAM 1800F|33,000円。ゆらぎ風で扇風機にもなる
cado STREAM 1800とSTREAM 1800Fの違いを比較
同じ数字だけを先に並べると、この2台がどれだけ近いかがわかります。風量に関わる部分は完全に共通で、違うのは本体の形と風の出し方に関する部分だけです。
| 項目 | STREAM 1800(STR-1800) | STREAM 1800F(STR-1800F) |
|---|---|---|
| 公式ストア価格(税込) | 29,920円 | 33,000円 |
| 発売 | 2021年6月 | 2022年5月 |
| 推奨床面積 | ~52m²(32畳) | ~52m²(32畳) |
| 最大到達距離 | 18m | 18m |
| 高さ(水平向き) | 約330mm | 約600mm |
| 幅×奥行 | 約276×237mm | 約276×237mm |
| 質量 | 3.6kg | 4.3kg |
| ゆらぎ風モード | なし | 4段階 |
| 自動首振り | 左右 約120度 | 左右 約60/120度 |
| 上下角度調整 | 約90度(手動) | 約90度(手動) |
| 風量調節 | 4段階 | 4段階 |
| 運転音 | 21〜52dBA | 21〜52dBA |
| 電源 | DC24V/消費電流1.0A | DC24V/消費電流1.0A |
| 交換フィルター | FL-S1800 | FL-S1800(共通) |
| 本体色 | クールグレー/ホワイト | クールグレー/ホワイト |
表で数字が変わるのは4行だけです。順番に見ていきます。
高さが270mm違う

いちばん大きな違いは背の高さです。STREAM 1800は約330mm、STREAM 1800Fは約600mm。幅と奥行きは同じなので、1800Fは支柱の上にファンを載せて背を伸ばした形になっています。
この270mmが効いてくるのは、床置きで人に風を当てるときです。座っている人の顔や上半身の高さに風を届けるには、ある程度の高さが要ります。STREAM 1800を同じ高さで使おうとすると、台か棚が必要になります。
ゆらぎ風モードはSTREAM 1800Fだけ

cadoが1800Fにだけ載せたのが、自然界のランダムな風量変化を再現する「ゆらぎ風」です。公式は4段階のゆらぎ風調整と表記しています。
一定の強さの風に長時間当たっていると体が冷えて疲れます。風量が揺れることで、その負担を減らそうという機能です。cadoはこれを理由に、1800Fだけを「除菌サーキュレーター扇風機」と呼び、1800は「除菌サーキュレーター」と呼び分けています。
製品名のカテゴリ表記が違うという事実は、この2台の性格の差をいちばん端的に表しています。
首振りに左右60度が追加された
STREAM 1800の自動首振りは左右約120度の1段階です。STREAM 1800Fは約60度と約120度の2段階から選べます。
60度が加わると、ダイニングの周りだけ、ソファの前だけ、と狙った範囲に絞れます。ここも「人に風を当てる」方向の改良です。
▼cado STREAM 1800|高さ330mm。棚にも床にも置ける
▼cado STREAM 1800F|高さ600mm。座った顔の高さに風が届く
3,080円の価格差は交換フィルター1枚とちょうど同じ金額
公式ストアの価格差は3,080円です。そして両モデルが使う交換用触媒フィルターFL-S1800も、公式ストアで3,080円(税込)です。本体の差額と、フィルター1枚の値段が偶然そろっています。
つまりSTREAM 1800を選ぶことは、浮いた3,080円で最初の交換フィルターを先に買っておくのと同じ金額感になります。ここを起点にすると、判断がかなり具体的になります。
維持費では差が縮まらない
よくある比較では「本体は高いが維持費が安いから、何年かで逆転する」という結論になります。この2台にはそれがありません。
交換フィルターは同じFL-S1800で、cadoの案内では交換の目安は6ヶ月〜1年に1回。消費電流も両モデル1.0A(DC24V)で同じです。維持費が完全に一致するので、最初の3,080円がそのまま最後まで残ります。
| 使い方 | STREAM 1800の5年総額 | STREAM 1800Fの5年総額 | 差額 |
|---|---|---|---|
| フィルターを年1回交換 | 45,320円 | 48,400円 | 3,080円 |
| フィルターを半年に1回交換 | 60,720円 | 63,800円 | 3,080円 |
前提は公式ストア価格(29,920円/33,000円)+FL-S1800 3,080円×交換回数です。何年たっても差額は3,080円のまま動きません。
電気代は年1,600円ほどで、両モデル同じ
消費電流1.0A、電源はDC24Vなので、最大でおよそ24Wです。電気代を31円/kWhで計算します。
- 1日6時間×夏の3か月(92日)……24W×552時間÷1000×31円=約411円
- 1日6時間×通年(365日)……24W×2,190時間÷1000×31円=約1,629円
最大風量で回し続けた場合の上限値なので、弱や中で使えばこれより下がります。いずれにしても両モデルで同じ数字です。
▼cado STREAM 1800|差額3,080円で交換フィルターが1枚買える
▼cado STREAM 1800F|3,080円で高さとゆらぎ風が手に入る
公式ストアと実勢価格では、差が4倍近く変わる
ここまでは公式ストアの価格で比べてきましたが、家電量販店やネットショップの価格を見ると景色が変わります。
| 販売経路 | STREAM 1800 | STREAM 1800F | 差額 |
|---|---|---|---|
| cado公式ストア | 29,920円 | 33,000円 | 3,080円 |
| 価格.com最安 | 20,940円(ヨドバシ.com) | 32,900円(Amazon) | 11,960円 |
先に出たSTREAM 1800だけが値下がりしています。1800Fは公式とほぼ同じ33,000円前後で並んでいるのに対し、1800は8ショップで2万円台前半まで落ちています。
差が11,960円になると、話は変わります。3,080円で高さとゆらぎ風を買うのは十分ありえますが、約12,000円出す価値があるかは別問題です。約12,000円あれば、この記事で挙げた交換フィルターが4枚近く買えてしまいます。
口コミの傾向|デザインは高評価、減点は可動部に集中している
価格.comのレビューを見ると、この2台は評価の集まり方がまったく違います。先に数字を並べます。
| モデル | 集計対象 | 総投稿数 | 満足度 |
|---|---|---|---|
| STREAM 1800(STR-1800) | 4件 | 4件 | 1.00(カテゴリ平均3.95) |
| STREAM 1800F(STR-1800F) | 0件 | 1件 | —(集計対象なし) |
STREAM 1800Fの1件は家電評論家によるプロレビューで、価格.comの集計対象からは外れます。つまり1800Fには一般ユーザーのレビューがまだ1件も付いていません。母数が小さいので、以下は傾向として受け取ってください。
項目別では平均を上回っているのに、総合は1.00
STREAM 1800の満足度1.00は、4件すべてが★1という意味です。ところが評価項目ごとに見ると、6項目のうち4項目がカテゴリ平均を上回っています。
| 評価項目 | STREAM 1800の投票平均 | カテゴリ平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| デザイン | 4.81 | 4.13 | +0.68 |
| 風量 | 4.35 | 4.14 | +0.21 |
| サイズ | 4.16 | 4.05 | +0.11 |
| 微風 | 3.90 | 3.95 | −0.05 |
| 静音性 | 3.03 | 3.71 | −0.68 |
| 使いやすさ | 2.83 | 4.04 | −1.21 |
デザインは飛び抜けて高く、風量とサイズも平均以上です。それでも総合が最低点になるのは、評価項目に現れない理由で★1が付いているからだと読めます。
4件すべてが故障か不具合に触れている
レビュー本文を読むと、減点の理由がはっきりしています。
- 2023年8月の投稿では、風量4段階中3段階目以上で5〜6時間使うとファンの取り付け部が緩んで異音がすると指摘されている(デザインは5点をつけたうえで★1)
- 2024年6月の投稿では、届いた本体の電源が入らず、交換品のリモコンも反応しなかったという初期不良が2回続いた
- 2024年8月の投稿では、購入1年で首振り機能が壊れ、電源も不安定になったと報告されている
- 2025年8月の投稿では、オゾン発生時の音と放電管の光が1年でほとんど分からなくなり、2年目には首振り中に頻繁に停止するようになったと追記されている
4件のうち3件が首振りかファンの固定に関する不具合です。不満が「可動部」の一点に集まっているのがこのモデルの特徴です。
メーカー公式のサポートにも同じ項目が並んでいる
cadoのサポートセンターでSTREAM 1800のページを開くと、よくある質問として「首振り運転時に異音がする」「ファン回転時に異音がする」「運転を停止しても首振り運転が止まらない」が独立した項目で用意されています。
STREAM 1800Fは支柱の上にファンを載せた別の構造になっていますが、一般ユーザーのレビューが0件のため、同じ問題が起きにくくなったかどうかは現時点では判断できません。
プロレビューが挙げた1800Fの弱点は「取っ手がない」
唯一の投稿である家電評論家 多賀一晃氏のレビュー(2022年12月20日)は満足度3。デザイン5・風量4・静音性4・使いやすさ3・サイズ4という配点です。
指摘の中心は持ち運びで、4.3kgという重さに対して取っ手がなく、電源コードの途中にある大きなACアダプターも移動の邪魔になる、という内容です。季節や部屋をまたいで動かす前提だと、この点は1800Fのほうが不利になります(1800より0.7kg重いため)。
▼cado STREAM 1800|公式ストアなら29,920円
▼cado STREAM 1800F|フィルターも電気代も1800と同じ
cado STREAM 1800Fのメリット・デメリット

STREAM 1800Fのメリット
- 座った姿勢の高さに風が届く。約600mmの背丈があるので、床に置いたままソファやダイニングの高さへ送風できる
- ゆらぎ風で長時間当たっても疲れにくい。4段階のゆらぎ風調整があり、一定の強さの風を浴び続けずに済む
- 首振りを60度に絞れる。部屋全体ではなく特定の範囲だけを狙える

STREAM 1800Fのデメリット
- 0.7kg重く、取っ手がない。4.3kgを抱えて動かすことになり、大きなACアダプターも一緒に持ち運ぶ必要がある
- 値下がりしていない。実勢価格が公式ストアとほぼ同じ33,000円前後で、旧モデルとの差が開いている
cado STREAM 1800のメリット・デメリット

STREAM 1800のメリット
- 風量と除菌性能は1800Fと同一。最大到達距離18m、推奨床面積32畳、運転音21〜52dBAまですべて同じ
- 約330mmで置き場所を選ばない。棚の上、家具のすき間、エアコンの真下など、低い設置に向く
- 実勢価格が下がっている。価格.comでは2万円台前半から購入でき、1800Fとの差が1万円を超える

STREAM 1800のデメリット
- 扇風機として使うには背が低い。座った高さに風を当てるには台や棚が必要になる
- ゆらぎ風がない。一定の強さの風が続くので、長時間人に当て続ける使い方には向かない
▼cado STREAM 1800|循環だけで足りるならこちら
▼cado STREAM 1800F|夏に人へ風を当てたいならこちら
購入前に確認すべきこと
どちらを選んでも共通で確認しておきたい点が3つあります。
オゾンを出す機器なので、使う場所を選ぶ
STREAMシリーズの除菌は低濃度のオゾンによるものです。cadoは吹出口のオゾン濃度について、日本空気清浄協会が定める室内の許容濃度平均値0.05ppm以下となるよう設計していると案内しています。
あわせて「換気のできない場所や、極端に狭い場所などでは使用しないでください」とも明記されています。トイレや納戸のような閉じた小空間で回しっぱなしにする使い方は、メーカーの想定から外れます。
触媒フィルターは6ヶ月〜1年で3,080円
FL-S1800の交換目安は、使用環境によるとしたうえで6ヶ月〜1年に1回程度とされています。年1回なら年3,080円、半年ごとなら年6,160円です。
cado公式ストアは4,000円(税込)未満だと送料が一律550円かかるので、フィルターを1枚だけ買うと実質3,630円になります。
保証と修理の扱い
価格.comのレビューには、購入1年で故障した際に送料が自己負担になり、保証書があっても診断費用がかかったという報告があります。cado公式ストアでは本体購入時に延長保証UpCareを追加できるので、可動部の不具合報告があるモデルだという前提で検討する価値があります。
cadoの他の空気系家電と迷っているなら
空間除菌や送風という括りで見ると、cadoには役割の近い製品がいくつかあります。持ち歩く前提のハンディファン、ニオイに特化した除菌脱臭機、加湿器の2モデル比較を、それぞれ別記事にまとめています。
cado STREAM 1800とSTREAM 1800Fのまとめ
この2台は、風量・除菌性能・対応畳数・運転音・消費電流・交換フィルターがすべて共通です。選択を分けるのは、風を「部屋に回す」のか「人に当てる」のかという一点だけです。
| こんな方 | 向いているモデル | 理由 |
|---|---|---|
| エアコンの効きを均したい | STREAM 1800 | 背が低いほうが置き場所を選ばない |
| 夏に扇風機としても使いたい | STREAM 1800F | 高さ600mmとゆらぎ風が効く |
| 季節ごとに部屋を移動させる | STREAM 1800 | 0.7kg軽い。どちらも取っ手はない |
| 狙った範囲だけに送風したい | STREAM 1800F | 首振り60度モードがある |
| 価格を最優先したい | STREAM 1800 | 実勢で1万円以上安い |
3,080円で増えるのは高さ270mm・ゆらぎ風・首振り60度の3つだけ。払う価値があるかは、扇風機として使う時間があるかどうかで決まります。実勢価格で比べると差は1万円を超えるので、循環だけが目的ならその差額はフィルター4枚ぶんに相当します。
よくある質問 (FAQ)
- Qcado STREAM 1800とSTREAM 1800Fで風量に違いはありますか?
- A
ありません。どちらも最大到達距離18m、推奨床面積は~52m²(32畳)、風量調節は4段階、運転音は21〜52dBAで同一です。STREAM 1800Fに加わるのは風量の段階ではなく、風量をランダムに揺らす「ゆらぎ風」モードです。
- Qcado STREAM 1800とSTREAM 1800Fで交換フィルターは共通ですか?
- A
共通です。どちらもSTR-1800シリーズ用触媒フィルター FL-S1800を使います。cado公式ストアでの価格は3,080円(税込)で、交換の目安は使用環境によりますが6ヶ月〜1年に1回程度とされています。
- Qcado STREAMシリーズはオゾンが出ますが、部屋に人がいても大丈夫ですか?
- A
cadoは吹出口のオゾン濃度を、日本空気清浄協会が定める室内の許容濃度平均値0.05ppm以下となるよう設計していると案内しています。ただし換気のできない場所や極端に狭い場所での使用は避けるよう明記されているため、閉め切った小部屋で連続運転する使い方は想定外になります。
▼cado STREAM 1800|32畳・最大18mは両モデル共通
▼cado STREAM 1800F|1台で夏と冬の両方を回す






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