家の中で歩ける機械がほしい。そう考えたときに、まず候補に挙がるのがアルインコです。なかでもプログラム電動ウォーカー5022 AFW5022は、価格.comのランニングマシン・ルームランナー部門で207製品中の売れ筋1位に立っています。
ただ、この一台を選ぶかどうかを決めるのは、価格でも機能でもありません。おそらく「身長」です。歩行面の長さが795mmしかないからです。
795mmという数字は、カタログを眺めているだけでは長いのか短いのか分かりません。そこでこの記事では、公式の仕様値をもとに、身長ごとの歩幅と795mmを並べて計算しました。あわせて、消費電力100Wという値から電気代を出し、ジムに通う場合と何か月で並ぶのかも整理しています。
アルインコ プログラム電動ウォーカー5022 AFW5022の基本情報

AFW5022は、時速0.8〜5.0kmで歩くことに用途を絞った電動ウォーカーです。組立が不要で、箱から出して電源を入れればその日から使えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品番 | AFW5022 |
| 速度 | 0.8〜5.0km/h |
| 歩行面サイズ | 幅300×奥行795mm |
| 傾斜角度 | 約5°(固定) |
| プログラム | 8種類 |
| 本体サイズ | 幅540×奥行1,040×高さ1,130mm |
| 折りたたみ時 | 幅540×奥行320×高さ1,130mm |
| 製品質量 | 約18.0kg |
| 消費電力 | 100W(AC100V) |
| 耐荷重 | 90kg |
| 連続使用時間 | 30分 |
| 組立 | 不要 |
| 付属品 | シリコンオイル |
| 価格.com最安価格 | 31,496円 |
表示メーターには速度・時間・距離・カロリー・プログラム番号が出ます。数秒ごとに表示が切り替わるスキャン機能もあるので、運転中にボタンを触る必要はほとんどありません。
アルインコ AFW5022の主な特徴
AFW5022の性格は、この3つでほぼ説明がつきます。歩くことに絞り、置き場所を小さくし、続けるための仕掛けを乗せた一台です。
箱から出せば、その日から歩ける
組立が不要です。フィットネス機器は「買ったのに組み立てられなくて放置した」が本当に起きるジャンルなので、これは地味ですが効きます。
本体は約18.0kg、梱包込みで約21.5kgです。前後に動かせるキャスターが付いているため、設置後の移動で持ち上げる必要はありません。
速度が自動で変わる8つのプログラム

P1からP8まで、ベルトの速さが自動で変化するプログラムが入っています。自分でボタンを押して速度を上げ下げする必要がないので、動画を見ながらでも運動の強弱が付きます。
走行面には約5°の傾斜が固定で付いています。軽い坂道を歩き続けるイメージで、同じ時間でも平地より負荷が上がります。
折りたたむと奥行32cm

使用時の設置面積は0.54m×1.04mで約0.56㎡。折りたたむと奥行が32cmになり、約0.17㎡まで縮みます。
1畳を1.62㎡として計算すると、8畳の部屋(12.96㎡)に対して使用時で約4.3%、収納時で約1.3%です。壁ぎわに立てておける厚みだと考えると、リビングに置く判断がしやすくなるのではないでしょうか。
歩行面795mmは、身長何cmまで足りるのか
AFW5022でいちばん判断を分けるのが、歩行面の奥行795mmという値です。結論から書くと、身長170cm前後で余裕が3cmまで縮み、175cmを超えるとほぼゼロになります。
計算の前提はひとつだけです。歩幅の目安を「身長×0.45」とし、歩行面の長さ795mm(79.5cm)から引きました。歩幅は歩く速さや姿勢で変わるので、あくまで目安として見てください。
| 身長 | 歩幅の目安 | 795mmとの差 |
|---|---|---|
| 150cm | 67.5cm | 12.0cm |
| 155cm | 69.8cm | 9.8cm |
| 160cm | 72.0cm | 7.5cm |
| 165cm | 74.3cm | 5.3cm |
| 170cm | 76.5cm | 3.0cm |
| 175cm | 78.8cm | 0.8cm |
| 180cm | 81.0cm | −1.5cm |
身長160cmで7.5cm、165cmで5.3cmの余裕があります。前後に数センチずれても踏み外さない、という範囲です。
ところが170cmで3.0cm、175cmで0.8cmまで縮みます。180cmになると歩幅のほうが歩行面より長くなり、普段どおりの大股では歩けません。歩幅を意識して小さくすれば歩けますが、それは「いつもの歩き方ではない」ということでもあります。
実際、Amazonのレビューにも「小さいです」「個人的にはベルトの長さがもう少し欲しい」という声が並びます。795mmという数字は、この不満を先に説明してくれる値です。
もうひとつ、同じ理由で確認しておきたいのがハンドルの高さです。AFW5022のハンドルは高さ調整ができません。Amazonには「手を持つ所が低い」「身長160cm以上の人はハンドル持たないで使用か?」という指摘があります。歩幅とハンドル、どちらも身長で効き方が変わる部分です。
AFW5022の電気代とジム会費は、何か月で並ぶのか
AFW5022の消費電力は100Wです。電気代は、多くの方が心配するほどはかかりません。むしろ判断材料になるのは、本体価格とジム会費の関係のほうです。
電気代は1kWhあたり31円で計算しています。100Wは0.1kWなので、使った時間をそのまま掛けるだけです。
| 使い方 | 消費電力量 | 電気代 |
|---|---|---|
| 1回30分(連続使用の上限) | 0.05kWh | 約1.6円 |
| 1回20分 | 0.033kWh | 約1.0円 |
| 週5回×20分を1年(260回) | 8.7kWh | 約269円 |
| 週5回×30分を1年(260回) | 13.0kWh | 約403円 |
| 週5回×30分を5年 | 65.0kWh | 約2,015円 |
週5回・1回30分を5年続けても、電気代の合計は2,015円です。1回あたり1.6円なので、コーヒー1杯より缶ジュース1本より、はるかに小さい額になります。
では本体価格はどうでしょうか。価格.com最安の31,496円を、ジムの月会費で割ってみます。
| 比較するジムの月会費 | 元が取れるまでの月数 |
|---|---|
| 月7,000円(総合型フィットネスクラブの目安) | 約4.5か月 |
| 月5,000円 | 約6.3か月 |
| 月3,278円(低価格ジムの目安) | 約9.6か月 |
月7,000円のジムに通うつもりだったなら、4.5か月で本体代と並びます。ここに年403円の電気代を足しても、月あたり34円ほどなので結論は変わりません。
ただし、これは「通う予定だった人」の計算です。もともとジムに行くつもりがなかった方にとっては、31,496円は純粋な追加出費になります。元が取れるかどうかは、機械の性能ではなく、あなたが週に何回それを使うかで決まります。
運動量のほうも出しておきます。体重60kgの方が時速4kmで歩く場合を3.0メッツ、係数1.05で計算すると、30分でおよそ95kcalです。週5回を1年続けると24,570kcalになり、体脂肪1kgを7,200kcalとして換算するとおよそ3.4kg分にあたります。
距離でいえば、時速4kmで30分は2km。週5回・1年で520kmです。これを外に出ずに積み上げられるところが、この機械の価値だと言えます。
アルインコ AFW5022の口コミの傾向

評価は2か所で確認できます。Amazonは76件で平均4.0、価格.comは2件で平均4.69です。件数の多いAmazonのほうが評価はやや厳しめに出ています。
Amazonの内訳は星5が45%、星4が28%、星3が16%、星2が6%、星1が5%です。星3以下が27%あり、その理由はほぼ一点に集中しています。
価格.comは件数こそ2件ですが、評価項目別のスコアが取れます。カテゴリ平均と並べると、この製品が何で選ばれているのかが見えてきます。
| 評価項目 | AFW5022 | カテゴリ平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| デザイン | 4.69 | 4.50 | +0.19 |
| 使いやすさ | 5.00 | 4.48 | +0.52 |
| 機能性 | 4.69 | 4.37 | +0.32 |
| サイズ | 5.00 | 4.29 | +0.71 |
| 総合満足度 | 4.69 | 4.49 | +0.20 |
4項目すべてがカテゴリ平均を上回り、いずれもカテゴリ内1位でした。とくに伸びているのが「サイズ」の+0.71です。小ささが弱点ではなく、選ばれる理由になっている製品だと分かります。
低評価に繰り返し出てくる不満
件数の多いAmazon側で、星3以下に集まっていた指摘は次の3つでした。
- 歩行面が小さい。「先ずは、小さいです」「個人的にはベルトの長さがもう少し欲しいかな」といった、ベルトの短さに触れる声
- ハンドルが低く、高さを調整できない。「手を持つ所が低い」「身長160cm以上の人はハンドル持たないで使用か?」という指摘
- 個体差による初期不良。「購入後3回5分ほど動かしていたらベルトが急に止まり、メーカーに連絡をして新品と交換していただきました」という報告(交換後は問題なく動作)
高評価に繰り返し出てくる満足点
- 折りたたみと収納のしやすさ。「折りたたみが出来て 来客時には閉まっておける」
- 動画やテレビを見ながら続けられること。「テレビ見ながらだとすぐに終わってしまいます」
- 速度の細かい調整。「個人の歩くスピードに何段階も合わせる事ができ重宝してます」
- 操作の分かりやすさ。「表示がシンプルでわかりやすく、いろいろなモードがセットしやすい」
- 移動のしやすさ。「移動には小さな車輪が付いているので楽です」
低評価と高評価を並べると、評価が割れているのは「サイズ」ただ一点だと分かります。小ささを歓迎する方と、小ささが足りないと感じる方が、同じ製品を別の理由で採点しています。
アルインコ AFW5022のメリットとデメリット

ここまでの仕様と口コミを、買う側の判断材料としてまとめます。良い面が3つ、注意すべき面が2つです。
メリット
- 組立不要で、届いたその日から使える。工具も組立時間もいりません
- 折りたたむと奥行32cm、約0.17㎡。8畳間の約1.3%で、壁ぎわに立てて収納できます
- 電気代が1回30分で約1.6円。週5回・5年続けても2,015円で、ランニングコストを気にせず使えます
デメリット
- 歩行面が奥行795mm。身長175cmを超えると歩幅の余裕がほぼなくなり、普段どおりの大股では歩けません
- 連続使用時間が30分。それ以上続けて動かす設計ではないため、1回1時間の運動を家で完結させたい方には向きません
アルインコの他のウォーカーとの比較
アルインコの現行ラインナップには、価格帯も方式も違うウォーカーが並んでいます。AFW5022がどの位置にいるのかを、上下2機種と並べて見てみます。
| 項目 | AFW5022 | EXW7019 | AFR1115 |
|---|---|---|---|
| 方式 | 電動 | 自走式 | 電動 |
| 速度 | 0.8〜5.0km/h | 自分のペース | 1.0〜10.0km/h |
| ベルトサイズ | 300×795mm | 270×750mm | 345×1,100mm |
| 傾斜 | 約5°固定 | 約8°固定 | 3段階調節 |
| 電源 | AC100V・100W | 単4電池2本 | AC100V |
| 製品質量 | 約18.0kg | 約14.0kg | 約34.0kg |
| 折りたたみ時奥行 | 320mm | 390mm | — |
| 耐荷重 | 90kg | 90kg | 90kg |
| 価格.com最安価格 | 31,496円 | 16,800円 | 69,800円 |
EXW7019は自走式で、電源が単4電池2本です。モーターがないぶん静かで軽く、価格も半分ほどですが、ベルトを自分の足で動かすので歩く負荷は上がります。
AFR1115はベルトが345×1,100mmと大きく、走ることまで想定した機種です。歩行面の長さはAFW5022より30cm以上長いので、身長が高い方の歩幅の問題はここで解消します。ただし本体は約34.0kgあり、価格は倍以上になります。
AFW5022は、この2機種のあいだで「電動で、歩く用途に絞り、置き場所を最小にした」位置にいます。歩くだけでよく、置き場所を優先するならこの一台が合います。
アルインコ AFW5022がおすすめな方

ここまでの内容をふまえると、向いている方の輪郭ははっきりしています。逆に言えば、当てはまらない方は別の機種を見たほうが後悔が少ないはずです。
- 身長がおおむね170cm以下の方。歩幅の余裕が3cm以上残り、歩行面の短さが気になりにくくなります
- 走るつもりはなく、歩ければいい方。上限が時速5kmなので、早歩きまでが守備範囲です
- 置き場所を最優先したい方。折りたたみ時の奥行32cmは、家庭用ウォーカーのなかでも小さい部類です
- 動画やテレビを見ながら運動したい方。タブレットトレーが付いており、口コミでも最も多く挙がる使い方です
- 組立が苦手な方。箱から出すだけで使えます
購入前に確認しておきたいこと
仕様上、あとから変えられない条件が3つあります。買う前に確認しておくと、届いてからの「思っていたのと違う」を減らせます。
自分の歩幅が795mmに収まるか
いちばん大事な確認です。目安は身長×0.45cm。この値が79.5cmに近い、あるいは超える方は、AFR1115のようにベルトの長い機種を検討したほうが確実です。
1回30分で足りるか
連続使用時間は30分と決まっています。1回に1時間続けて歩きたい方には、この上限が引っかかります。30分歩いて休み、また30分という使い方ができるかどうかを考えてみてください。
設置場所と搬入経路
梱包時の質量は約21.5kgあります。集合住宅の上階に置く場合、玄関から設置場所まで運ぶ経路も含めて考えておくと安心です。設置後はキャスターで前後に動かせます。
あわせて、耐荷重は90kgです。使う方の体重がこれを超える場合は使用できません。
まとめ

アルインコ プログラム電動ウォーカー5022 AFW5022は、歩くことに用途を絞り、置き場所を小さくすることに全振りした一台です。
判断を分けるのは歩行面の795mm。身長170cmで歩幅との余裕が3cm、175cmで0.8cmまで縮み、180cmでは足りなくなります。この一点だけは、買ってからどうにもなりません。
逆にそこさえ合えば、折りたたみ時0.17㎡という置きやすさと、1回30分で約1.6円という電気代の安さが効いてきます。月7,000円のジムに通うつもりだったなら、4.5か月で本体代と並ぶ計算です。
価格.comの評価では4項目すべてがカテゴリ平均を上回り、なかでも「サイズ」が+0.71と最も伸びていました。小さいことが弱点にも強みにもなる製品だと、数字がそのまま語っています。
よくある質問 (FAQ)
- Qアルインコ AFW5022は身長何cmまで使えますか?
- A
使用制限は体重90kgまでで、身長の制限はありません。ただし歩行面の奥行が795mmのため、歩幅の目安(身長×0.45cm)が79.5cmに近づく身長175cm前後から余裕がほぼなくなります。身長170cm以下であれば3cm以上の余裕が残る計算です。
- Qアルインコ AFW5022の電気代はいくらですか?
- A
消費電力は100Wです。1kWhあたり31円で計算すると、1回30分で約1.6円、1回20分で約1.0円になります。週5回・1回30分を1年続けても約403円です。
- Qアルインコ AFW5022で走ることはできますか?
- A
できません。最高速度が時速5.0kmで、これは早歩き程度の速さです。歩行面も300×795mmと短いため、走る用途にはベルトが345×1,100mmのランニングマシン1115 AFR1115などが向きます。
- Qアルインコ AFW5022は組み立てが必要ですか?
- A
必要ありません。組立不要の完成品として届くため、箱から出して電源を入れればそのまま使えます。前後に動かせるキャスターが付いており、設置後の移動で持ち上げる必要もありません。



タグ