27,980円と39,980円。7インチ、300ppi、16GB、IPX8の防水。並べて置いても見分けがつかない2台のKindleに、12,000円の差がついています。
差の中身は「カラーで表示できるかどうか」。ただ、そのカラーは150ppiで、白黒の300ppiのちょうど半分の細かさです。
結論からお伝えしますと、漫画と小説が読書の中心なら「Kindle Paperwhite(第12世代)」、実用書の図版や色分けハイライトを日常的に使うなら「Kindle Colorsoft」が間違いのない選択です。
この記事では、12,000円の差額を「カラーで読む本1冊あたりいくらか」に割り戻して、どちらを選ぶべきかを整理していきます。
▼Kindle Paperwhite(第12世代)
▼Kindle Colorsoft
Kindle PaperwhiteとKindle Colorsoftの違いを表で比較
画面サイズ、ストレージ、防水性能、本体サイズは同じです。違うのはカラー表示とバッテリー持続時間、そして12,000円の価格差の3点だけです。
| 項目 | Kindle Paperwhite(第12世代) | Kindle Colorsoft |
|---|---|---|
| 価格(16GB・広告なし) | 27,980円 | 39,980円 |
| 画面サイズ | 7インチ | 7インチ |
| 解像度 | 300ppi | 白黒300ppi/カラー150ppi |
| ストレージ | 16GB | 16GB |
| バッテリー持続時間 | 最大12週間 | 最大8週間 |
| 本体サイズ | 176.7×127.6×7.8mm | 176.7×127.6×7.8mm |
| 重量 | 211g | 215g |
| 防水性能 | IPX8 | IPX8 |
| 色調調節ライト | あり | あり |
| 明るさ自動調整 | なし | なし |
| ワイヤレス充電 | なし | なし |
| Amazonの評価 | 4.3(9,577件) | 4.1(1,690件) |
重さの差は4gです。500円玉1枚が7gなので、持ち比べても差は分からない範囲に収まっています。
カラーは150ppi。白黒の半分の細かさになる
Kindle Colorsoftのカラー解像度は150ppiです。白黒の300ppiに対して縦横それぞれ半分なので、同じ面積に入る点の数は4分の1になります。
つまりカラーで表示している部分は、白黒で表示している部分ほど細かくありません。細い線でびっしり描き込まれた図版よりも、面で色を塗り分けた図表やグラフのほうが恩恵を受けやすい仕組みです。
日本の漫画は本編がほぼ白黒印刷なので、カラーが効くのは表紙とカラー口絵に限られます。本編は両機とも300ppiの白黒表示で、見え方は変わりません。
バッテリーは12週間と8週間。4週間の差がつく
Amazonの公称値は、明るさ設定13・ワイヤレス接続オフ・1日30分の使用という同じ条件での比較です。Kindle Paperwhiteが最大12週間、Kindle Colorsoftが最大8週間。カラー表示のぶん、Colorsoftのほうが4週間短くなります。
充電時間はどちらも、9W以上の充電アダプターを使ったUSB-C充電で約2.5時間です。
シグニチャーエディションまで含めると4モデルある
KindleにはPaperwhiteとColorsoftのそれぞれに、ストレージ32GB・明るさ自動調整・ワイヤレス充電に対応したシグニチャーエディションがあります。4モデルを価格順に並べると次のようになります。
| モデル | 価格 | ストレージ | バッテリー | Amazonの評価 |
|---|---|---|---|---|
| Kindle Paperwhite | 27,980円 | 16GB | 最大12週間 | 4.3(9,577件) |
| Kindle Paperwhite シグニチャーエディション | 32,980円 | 32GB | 最大12週間 | 4.4(5,189件) |
| Kindle Colorsoft | 39,980円 | 16GB | 最大8週間 | 4.1(1,690件) |
| Kindle Colorsoft シグニチャーエディション | 44,980円 | 32GB | 最大8週間 | 3.8(2,038件) |
価格が上がるほど評価が下がっていく、めずらしい並びになっています。
▼Kindle Paperwhite(第12世代)
▼Kindle Colorsoft
差額12,000円は、カラーで読む本1冊あたりいくらになるのか
12,000円という金額は、それだけ見ても高いのか安いのか判断できません。そこで「カラーが効く本を何冊読むか」で割り戻してみます。
前提は次の3つです。①Kindle端末を5年使う、②差額は定価どうしの12,000円、③「カラーが効く本」は表紙一覧を眺める時間を除き、実用書のカラー図表・雑誌・画集・カラーページのある新書に限る。
| カラーが効く本(年間) | 5年間の合計 | 1冊あたりの上乗せ額 |
|---|---|---|
| 3冊 | 15冊 | 800円 |
| 6冊 | 30冊 | 400円 |
| 12冊 | 60冊 | 200円 |
| 24冊 | 120冊 | 100円 |
月に1冊、カラー図版のある実用書を読む人なら1冊あたり200円。文庫本1冊の10分の1ほどの上乗せで、色がついてきます。
逆に年3冊しか該当しないなら1冊800円です。文庫本1冊とほぼ同じ額を、色のためだけに払う計算になります。
ここが分かれ目です。カラーが効く本を年6冊、つまり2か月に1冊以上読むなら差額は回収しやすく、それ未満ならKindle Paperwhiteのほうが納得しやすい買い物になります。
バッテリーの4週間差は、年に何回の充電差になるのか
12週間と8週間。数字だけ見ると1.5倍の開きですが、これを年間の充電回数に直すと差はぐっと小さくなります。
1年を52週として、公称値どおりに使い切ったと仮定した計算です。
| モデル | 公称バッテリー | 年間の充電回数 | 5年間の充電回数 |
|---|---|---|---|
| Kindle Paperwhite | 最大12週間 | 約4.3回 | 約22回 |
| Kindle Colorsoft | 最大8週間 | 約6.5回 | 約33回 |
差は年2.2回、5年でも11回です。1回の充電が約2.5時間なので、5年間で増える充電時間は約27時間ぶん。1年あたり5時間半です。
毎日充電するスマートフォンに慣れていると、どちらも「めったに充電しない機械」の範囲に収まります。バッテリーの差でKindle Colorsoftを避ける理由には、なりにくいと言えます。
▼Kindle Paperwhite(第12世代)
▼Kindle Colorsoft
Amazonの評価分布を並べると、低評価の比率が違う
Kindle Paperwhiteは4.3(9,577件)、Kindle Colorsoftは4.1(1,690件)。平均値の差は0.2ですが、内訳を見ると差の出どころがはっきりします。
| 評価 | Kindle Paperwhite | Kindle Colorsoft |
|---|---|---|
| ★5 | 65% | 52% |
| ★4 | 18% | 25% |
| ★3 | 10% | 11% |
| ★2 | 3% | 5% |
| ★1 | 4% | 7% |
| ★1〜2の合計 | 7% | 12% |
★1〜2の比率は、Kindle Paperwhiteが7%、Kindle Colorsoftが12%。Colorsoftのほうが1.7倍多くなっています。
レビュー件数がPaperwhiteの5分の1以下という差はあるものの、「カラーになったぶん満足度も上がる」という単純な話にはなっていないことが分かります。
Kindle Paperwhite(第12世代)のメリットとデメリット

12週間のバッテリーと27,980円という価格が、この機種の芯です。カラーを捨てるかわりに、電子書籍リーダーとして必要なものだけが残っています。
Kindle Paperwhiteのメリット

- 12,000円安く、7インチ・300ppi・IPX8という基本性能はColorsoftと同じ
- バッテリーが最大12週間と、Kindle端末のなかでもタブレット系より長い
- レビューで「ほぼ紙と同じ感覚で読める」「長時間読んでも目が疲れない」という声が多く、★1〜2の比率が7%と低い
Kindle Paperwhiteのデメリット
- 表紙も図版もすべて白黒。ライブラリ画面の表紙一覧もモノクロで並ぶ
- 明るさ自動調整とワイヤレス充電は非対応(シグニチャーエディションのみ対応)
レビューには「雑誌類や漫画を読む場合、小さい字はよく見えないしストレス」という声もありました。7インチという画面サイズは、文字を追う読書には十分でも、見開きの誌面をそのまま表示する用途には向きません。これはColorsoftでも同じです。
Kindle Colorsoftのメリットとデメリット

カラー化は「絵が見える」よりも「情報を色で分けられる」ほうに効いています。色分けハイライトと表紙一覧が、日々の使い勝手を変えます。
Kindle Colorsoftのメリット

- ハイライトを色で分けられるので、読み返すときに用途別に拾える
- ライブラリ画面に表紙がカラーで並び、本を探す時間が短くなる
- 実用書や新書のカラー図表・グラフがそのまま読める
Kindle Colorsoftのデメリット
- カラーは150ppiで、白黒300ppiの半分の細かさ
- バッテリーが最大8週間とPaperwhiteより4週間短く、価格は12,000円高い
レビューでは「下の方、左右からバックライトの光が漏れている」「カラーはバックライト明るめにしないとイマイチ」という指摘がありました。一方で「ライブラリ画面に表紙がカラーで並んでいるだけで感動します」「色別でマークをつけられる本製品は楽しい」という声もあり、評価が割れているのはカラー表示そのものです。
Kindle PaperwhiteとKindle Colorsoft、どちらを選ぶべきか
読む本の種類で答えが決まります。白黒の本しか読まないなら差額12,000円は使いどころがなく、色で情報を分けたいなら12,000円は月200円ほどの上乗せに変わります。
Kindle Paperwhiteが向いている方

- 読むのは小説と漫画がほとんどという方
- できるだけ充電の回数を減らしたい方
- 初めて電子書籍リーダーを買う方
Kindle Colorsoftが向いている方

- 実用書やビジネス書を、色分けハイライトを引きながら読む方
- カラー図表やグラフの多い本を読む方
- 本棚を眺めるように、表紙一覧から次に読む本を選びたい方
買う前に確認しておきたいこと
どちらを選んでも共通で確認しておきたい点が3つあります。
- ストレージ16GBで足りるか。Amazonは一般的な文字中心の書籍なら数千冊が入ると説明していますが、漫画や画集は1冊あたりの容量が大きくなります。端末に大量に残しておきたいなら32GBのシグニチャーエディションを検討してください
- 明るさ自動調整とワイヤレス充電が要るか。この2つはPaperwhite、Colorsoftどちらも通常モデルでは非対応です
- 7インチで読める本かどうか。雑誌や見開きの誌面は、両機とも画面サイズの制約を受けます
まとめ
Kindle PaperwhiteとKindle Colorsoftは、画面サイズもストレージも防水性能も同じです。違うのはカラー表示、バッテリー4週間、そして12,000円。
カラーが効く本を年6冊以上読むなら、差額は1冊400円以下に薄まります。年3冊なら1冊800円。読む本の内訳を思い出してから決めれば、迷う時間はそれほど長くならないはずです。
漫画と小説が中心なら、Kindle Paperwhite。色で情報を分けたいなら、Kindle Colorsoft。この一行に収まる買い物です。
▼Kindle Paperwhite(第12世代)
▼Kindle Colorsoft
よくある質問 (FAQ)
- QKindle Colorsoftのカラーは、漫画にも効きますか?
- A
日本の漫画は本編がほとんど白黒印刷のため、カラーが効くのは表紙とカラー口絵に限られます。本編は両機とも300ppiの白黒表示で、見え方は変わりません。
- QKindle Paperwhiteと Kindle Colorsoftで、ページめくりの速さは違いますか?
- A
Amazonは両機の処理速度の差を公表していません。レビューには「Colorsoftのほうがタッチへの反応が少し早い」という声と「動作速度はほぼ変わらない」という声の両方があり、体感できるほどの差は出にくいようです。
- Q16GBと32GBのどちらを選べばいいですか?
- A
Amazonは16GBで一般的な文字中心の書籍が数千冊入ると説明しています。32GBが必要になるのは、1冊あたりの容量が大きい漫画や画集を端末に残しておきたい場合です。32GBはシグニチャーエディションのみの設定になります。
▼Kindle Paperwhite(第12世代)
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