プラスマイナスゼロの1枚焼きトースター XKT-V030について、確かめたのは3つです。2011年発売の製品がなぜ今も定価より高く売れているのか。購入者の評価が唯一沈む項目はどこか。そして1枚焼くのに実際いくらかかるのか。
結論から書くと、弱点は「手入れ」の一点に集中していました。それ以外の項目はすべて平均を上回っています。
2011年発売の製品が、いまも定価より高く売られている
まず驚いたのは発売日です。ヨドバシ.comの商品ページによると、販売開始は2011年10月15日。14年以上、同じ型番が売られ続けています。
そして価格が逆転しています。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 5,000円 |
| 価格.com最安(ホワイト) | 7,980円 |
| ヨドバシ.com | 8,800円 |
| 価格.com掲載のシルバー | 8,800円 |
定価5,000円の製品に、いま7,980〜8,800円の値がついています。値引きどころか、定価より3,000円以上高い状態です。
ヨドバシ.comでは「在庫残少」と表示され、ポップアップトースターのカテゴリで7位、515日間にわたって100位以内に入り続けています。生産が細っている一方で需要が残っている、という読み方が自然だと思います。
つまり、この製品を検討している方が最初に知るべきなのは性能ではなく、安く買えるタイミングを待っても下がらない可能性が高いという点です。
評価が唯一沈むのは「手入れ」。原因は底面のネジだった
価格.comのレビューは7件、満足度4.71です。5点が71%、4点が29%で、3点以下はゼロ。数は少ないものの、低評価が1件もありません。
ただし5つの評価項目を分解すると、1つだけ様子が違います。
| 評価項目 | この製品 | カテゴリ平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| デザイン | 4.89 | 4.30 | +0.59 |
| 使いやすさ | 4.85 | 4.19 | +0.66 |
| サイズ | 4.85 | 4.15 | +0.70 |
| 焼き上がり | 4.40 | 4.25 | +0.15 |
| 手入れのしやすさ | 3.55 | 4.00 | −0.45 |
4項目はカテゴリ平均を大きく上回っているのに、手入れのしやすさだけが平均を下回ります。しかもデザイン4.89との差は1.34点。同じ製品への評価とは思えない開きです。
理由はレビュー本文にありました。ある購入者はこう書いています。
「底部の謎のネジを外せば、手入れ用のふたが空く仕様」
パンくずを捨てるのに、ドライバーでネジを外す必要があるということです。多くのトースターは受け皿を引き出すだけで済みます。毎日パンを焼く道具でこれをやるのは、確かに面倒でしょう。
手入れの頻度を許容できるかどうかが、この製品の評価を決めていると言えます。
購入者しか書いていない、4つの操作のクセ
公式の商品説明には出てこないのに、レビューで指摘されている挙動がありました。買ってから戸惑いやすい部分なので、先に知っておくと安心です。
コンセントを挿さないとレバーが下がらない。「コンセント接続しないと、下げたパンのストッパーが効きません」という指摘です。電源を入れずにパンをセットしようとすると、故障を疑うことになります。
途中で止めるにはダイヤルを0に戻す。キャンセルボタンがないため、焼き加減のダイヤルを0に回す操作で停止します。これも説明が不足していると同じ方が書いています。
標準の焼き加減はダイヤル3。0から6まで刻まれていますが、まずは3から試すのが目安のようです。ただし「パンの厚さなんて様々ですから引っ掛ったら焦げます」という但し書きがついていました。
フタがないので、アルミホイルを被せる人がいる。別のレビューには「今どきはフタ付が常識のようですが付いてないので友人はアルミホイルをサッと切って被せていました」とあります。上面が開いた構造なので、熱が抜けやすいということでしょう。
1枚あたりの電気代は0.78円。500Wで計算した
消費電力は500Wです。トーストにかかる時間を3分とすると、計算はこうなります。
500W ÷ 1000 × (3分 ÷ 60分) = 0.025kWh。電気料金を1kWhあたり31円とすると、1枚あたり約0.78円です。
| 焼く頻度 | 1年の枚数 | 年間の電気代 |
|---|---|---|
| 毎朝1枚 | 365枚 | 約285円 |
| 毎朝2枚 | 730枚 | 約570円 |
| 週末だけ2枚 | 208枚 | 約162円 |
毎朝焼いても年間285円。缶コーヒー3本ぶんです。一般的なオーブントースターは1000W前後なので、同じ3分なら約1.55円かかります。1枚焼きに割り切った設計が、そのまま電気代の差になっています。
前提は電気料金1kWhあたり31円、焼き時間3分としています。実際の時間はパンの厚さと焼き加減で変わります。
4枚切りの厚いパンも入る
本体は223×167×80mm、重さ1.0kgです。A4用紙より小さい設置面積に収まります。
厚切り派には重要な点ですが、4枚切りに対応します。レビューにも「厚めの4枚切を焼きましたがサイズがぴったりで綺麗な焼き目で美味しく焼けました」という報告がありました。8枚切りから4枚切りまで、日常的なパンの厚さはひととおりカバーできます。
向いている方と、やめたほうがいい方
ここまでの材料を整理すると、判断はかなりはっきり分かれます。
- 朝に食べるのは食パン1枚だけ、という方。1枚専用の割り切りがそのまま省スペースと電気代の安さになります。
- キッチンに置いたときの見た目を優先したい方。デザイン評価4.89はカテゴリ平均を0.59上回っています。
- オーブントースターを別に持っている方。レビューでも、ピザトーストなどは別のトースターで焼き分けている例がありました。
逆に、次に当てはまる方は別の製品を探したほうが後悔しません。
- パンくずの掃除をこまめにしたい方。受け皿を引き出す方式ではなく、底面のネジを外す構造です。
- グラタンやピザトーストも焼きたい方。ポップアップ式なので、トースト以外はできません。
- 値下がりを待って買いたい方。定価を上回る価格が続いており、下がる見込みは薄いと考えられます。
よくある質問 (FAQ)
- Qプラスマイナスゼロ XKT-V030の電気代は1枚いくらですか?
- A
消費電力500Wで焼き時間を3分とすると、0.025kWh。1kWhあたり31円で計算して約0.78円です。毎朝1枚焼いても年間約285円になります。1000W級のオーブントースターなら同じ3分で約1.55円かかります。
- Qプラスマイナスゼロ XKT-V030のパンくずはどう掃除しますか?
- A
本体底面のネジを外すと手入れ用のふたが開く構造です。価格.comのレビューでも「底部の謎のネジを外せば、手入れ用のふたが空く仕様」と書かれており、5つの評価項目のうち手入れのしやすさだけが3.55とカテゴリ平均4.00を下回っています。
- Qプラスマイナスゼロ XKT-V030は4枚切りの食パンも焼けますか?
- A
焼けます。8枚切りから4枚切りまで対応しており、レビューにも4枚切りをきれいに焼けたという報告があります。焼き加減は0〜6のダイヤルで調整し、標準は3が目安です。
- Qプラスマイナスゼロ XKT-V030はなぜ定価より高いのですか?
- A
メーカー希望小売価格は5,000円ですが、価格.com最安は7,980円、ヨドバシ.comでは8,800円です。2011年10月発売の製品でありながらポップアップトースター部門の7位に入っており、ヨドバシ.comでは在庫残少と表示されています。供給が細る一方で需要が残っている状態と考えられます。



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